高精度両頭フライス盤導入による生産能力拡大と顧客ニーズ対応
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
有限会社土江本店
成果工程時間 72時間→8時間
| 事業者名 | 有限会社土江本店 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県 松江市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 60人 |
| 設立 | 1948年 |
有限会社土江本店は70年近い歴史を持つ松江特産の「津田かぶ漬」の老舗である。数年前から浜田漁港で水揚げされる魚を使い、独自に開発した「奉書干し」の加工に取り組んでいた。浜田沖は大陸棚が広がり好漁場で、浜田市の水産ブランド「どんちっち」として知られるアジ、ノドグロ、カレイなどが水揚げされる。
抱えていた課題
やったこと
今回の補助事業で発酵熟成乾燥庫(特許取得)と、関谷社長が考案した循環空気殺菌層内包型発酵熟成急速冷凍庫を導入した。魚を奉書紙に張り付けて乾燥庫に入れ、余分な水分を取り除くと同時に発酵・熟成を図り、その後奉書紙を外して急速冷凍庫に入れ、常温から冷凍まで温度を自動管理して発酵・熟成を繰り返すことで旨味を増す。両機器とも殺菌機能を備え、無添加・無漂白・無保存料でも長期保存に耐える。従来3日間を要した工程が8時間で生産できるようになり、量産体制を整備した。
新しい製品・サービス:奉書干し(ノドグロ、カレイ、アジなど)
奉書干しは一夜干しに比べて旨味成分が増え、島根県産業技術センターの分析でアスパラギン酸が4倍、グルタミン酸が1.5倍となった。消費者モニターの評価も上々で商品化への自信を深めた。工程が効率化されて量産体制が整い、関東の郵便局の販売カタログや有名百貨店での取り扱いにつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
70年の漬物老舗が5年前から浜田の魚加工に取り組んでいると書かれ、既存事業との関連は示されるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。
浜田沖の「どんちっち」ブランド魚や奉書干しの旨味分析(アスパラギン酸4倍等)を挙げ、外部環境と自社の強みを具体的に結びつけている。
従来3日かかった工程が8時間に短縮され量産体制を整えたと書かれ、課題解決の方向は読み取れるが、事業計画の具体性は薄い。
大量注文に備え乾燥庫・冷凍庫を増設する計画と書かれるが、付加価値や賃上げの目標値は示されていない。
浜田営業所の拡大や加工団地内の企業との下処理連携が書かれ、体制の一端はうかがえるが人材や事務能力の記述は薄い。
無添加・無保存料で長期保存に耐えること、消費者モニターの評価が上々と書かれ、製品の価値と選ばれる理由が整理されている。
社長自ら販路開拓を進め関東の郵便局カタログや百貨店で扱われたと書かれるが、中長期の検証やスケジュールは示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
一夜干しと差別化した奉書干しで、旨味成分が一夜干しの4倍(アスパラギン酸)と数値で高付加価値化を示している。
浜田の水産加工団地との連携や地域の水産ブランドを活用する点がうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。
投資額や付加価値増加額の記載がなく、工程短縮(3日から8時間)のみ読み取れ費用対効果は数字で示されていない。
発酵熟成と急速冷凍を自動管理する特許取得の乾燥庫・冷凍庫を導入し技術革新は見えるが、地域やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
浜田の水産ブランド「どんちっち」の魚を活かし高付加価値の奉書干しを開発し、松江の名産や神社の奉書紙も活用していると具体的に書かれている。
大量の注文に備え、発酵熟成乾燥庫と発酵熟成急速冷凍庫の台数を増やす計画である。スモーク魚、漬け魚、発酵魚、大きな魚の姿干しなどの分野でも、オンリーワン製品の開発を目指す。
いいものを作れば東京でも認められる
公式の事例集より(原文のまま)
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分