ものづくり補助金平成26年度製造業島根県

当社独自の練り切り技術を活かした上朝生菓子の新商品開発による全国展開事業

成果包餡の生産能力 200個→800個

この事例のポイント

  • 包餡作業を手作業で行っており、1日の作業量は200個が限度だった。
  • 平成26年度のものづくり補助事業で、手作業だった包餡作業を高速かつ安定的に行える包餡機「CN020型」を導入した。
  • 包餡の生産能力 200個→800個。手作業で200個が限度だった包餡が、機械化により半日で800個製造できるようになり、生産性が大きく向上した。

事業者のプロフィール

所在地島根県 出雲市
業種食料品製造業
設立1949年

事業の背景

昭和24年創業の和菓子店で、手みやげ用の和菓子を中心に製造し、地域に親しまれてきた。贈答品の多様化や洋菓子の普及により需要が減り、販売は自宅用に移行して販売数が伸び悩んでいた。一方で、和菓子は洋菓子に比べカロリーが低く、健康やスタイルを気にする女性や若者層を取り込みたいと考えていた。年売上は35百万円である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力包餡作業を手作業で行っており、1日の作業量は200個が限度だった。
  • 人手・技能製造は量産できるようになったが、現在は人手不足が課題となっている。
  • 販路・情報発信贈答需要の減少で販売が自宅用に移り、販売数が伸び悩んでいた。

やったこと

平成26年度のものづくり補助事業で、手作業だった包餡作業を高速かつ安定的に行える包餡機「CN020型」を導入した。これを本体として特注縦型スクリューフィーダーを設置した。CN020型の導入に合わせて、スムーズな生地供給を可能にする「マイティS30 MS-30」も導入し、機械をバージョンアップした。また、夏場でも安定して製造販売できるよう特注冷蔵ショーケースを導入した。補助事業による設備は28年2月から稼働を開始した。

  • 加工機CN020型特注縦型スクリューフィーダーマイティS30 MS-30
  • その他特注冷蔵ショーケース

新しい製品・サービス:生クリームを包んだ大福を含め、レアチーズやブルーベリー、イチジクなどを使った大福のラインナップ

事業の効果

  • 包餡の生産能力 200個→800個

手作業で200個が限度だった包餡が、機械化により半日で800個製造できるようになり、生産性が大きく向上した。生クリームを大福の生地に包む作業も可能になり、大福のラインナップが増えた。特注冷蔵ショーケースの導入により、夏場でも安定して製造販売できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性87%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の和菓子製造を軸に、手作業から機械化へ移行し量産と海外販路拡大を図る方針が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性5

    全国菓子博の最高賞を2年連続で受賞した練り切り技術と、カステラのニューヨーク・ハワイ輸出実績が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    販売数の伸び悩みと人手不足を課題として認識し、包あん作業を200個から800個へ高める機械化で対応している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    包あんの生産量増加は数字で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    人手不足と後継者・人材育成の必要性が課題として挙げられており、実施体制の充実は読み取りにくい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    健康やスタイルを気にする女性・若者層をターゲットとし、低カロリーや大福の品ぞろえ拡充など選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    2016年2月から稼働を始め、海外展開を視野に入れるとあるが、具体的な遂行方法や課題解決の段取りは薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    国内最高レベルの練り切り技術を手作業と機械化で使い分け、高水準の和菓子を製造している点が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    郷土の銅剣や古墳をモチーフにした商品など地域文化の継承はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    包あん作業の能率が手作業の200個から半日800個へ向上した数字はあるが、投入額と効果の比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    インスタグラムでの発信や海外講師依頼に触れるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    海外販路の拡大や健康志向層の取り込みを狙うとあるが、成長分野への構造転換としての位置づけは明示されていない。

  • 地域経済への波及4

    出雲市斐川町の田園風景や銅剣出土をヒントにした郷土色豊かな商品と、地元産ブルーベリーの活用が示されている。

今後の展望

導入した機械で大福にジャムを詰める作業も可能になったことから、海外展開を視野に入れている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。