ものづくり補助金平成26年度製造業広島県

管理システム導入で高品質・低コスト・短納期を実現し事業を拡大

ユニテック工業株式会社

この事例のポイント

  • 顧客の増加・多様化に伴うオーダーメイド品への様々なニーズに、タイムリーかつ適切に対応することが難しくなっていた。
  • 設計からアフターケアに至る全行程の内容と進捗を全従業員が共有できるよう、生産管理システムを導入した。
  • 部品の置き場所がすぐに検索でき、もの探しがほとんど無くなった。

事業者のプロフィール

事業者名ユニテック工業株式会社
所在地広島県 福山市
業種はん用機械器具製造業
技術分野情報処理
従業員数28人
資本金1,000万円
設立1986年

事業の背景

当社は設計・製作を強みとし、オーダーメイドの製品が多い。顧客の増加と多様化に伴い、各種ニーズへの対応が難しくなっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他顧客の増加・多様化に伴うオーダーメイド品への様々なニーズに、タイムリーかつ適切に対応することが難しくなっていた。
  • 人手・技能顧客との窓口を担当者1人が担うことが多く、その担当者しか詳細が分からないため、適切な工程管理や社内伝達に課題があり、失注や納期遅れが発生していた。
  • コスト・採算以前受注した案件も一元管理できていないため、再度設計から同じ作業を繰り返すことがあった。
  • その他部品在庫は手書きで管理されており、それを扱う人しか在庫数を把握できなかった。Excelで管理を試みたが、全行程の一部しか把握できず入力ミスも多く、うまく機能しなかった。

やったこと

設計からアフターケアに至る全行程の内容と進捗を全従業員が共有できるよう、生産管理システムを導入した。Excelで作成していた部品表などの過去の設計データをシステムにインポートし、データベース化した。標準品の部品と仕込み部品の在庫を管理し、在庫管理での自動照合の結果、不足品を発注する仕組みとした。外注先ごとに材料在庫と納品状況を管理し、バーコード付きの作業指示書で作業手順を示してリアルタイムに進捗管理を行うとともに、納品状況をデータベース化して蓄積した。

ソフト生産管理システム

事業の効果

部品の置き場所がすぐに検索でき、もの探しがほとんど無くなった。仕掛数も管理できるため、まとめて部品製作をする際の基準が分かりやすくなった。受注状況一覧を簡単に作成でき、毎週最新情報を社内で共有できるようになった。製作途中の製品のリアルタイムな原価が分かるため、価格交渉がしやすくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    設計・製作の強みを活かし、受注から納品・アフターケアまでの一元管理による全体最適化を事業目的として明示している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客ニーズの増加・多様化やオーダーメイド製品の多さに触れ、短納期・低価格への対応を競争力強化の方向として挙げている。

  • 課題の認識と解決4

    失注や納期遅れ、担当者1人への依存、エクセル管理の限界といった課題を具体的に挙げ、生産管理システムで解決する計画を示している。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、ほぼ事業拡大という方向性のみがうかがえる。

  • 事業を進める体制2

    全行程の共有や担当者依存の解消に触れるが、人材や事務処理体制の確保については記載がうかがえる程度にとどまる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    製鉄メーカーや自動車整備工場向け設備メーカーをターゲットとすると示されているが、ニーズの裏付けに関する数値は読み取れない。

  • 事業化までの道筋3

    新事業として電動シリンダの改造提案やエネルギー関連の開発を挙げ、中長期の展開方向は示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    オーダーメイド設備の製作を強みとする記述はあるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は読み取れない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域のエネルギー循環型社会やクリーンセンター向けの展開に触れるが、国が補助する経済波及効果は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    生産管理システムによる一元管理や部品在庫のデータ化を導入しており、デジタル活用による工程連携は読み取れるが、地域やサプライチェーン全体への貢献は具体的でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    バイオマス・バイオガス発電への技術参入を目指すとあり、成長分野への進出の方向性がわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    福山市松永町を拠点とし地域のエネルギー循環型社会づくりに関わりたいと述べられているが、雇用や成長への効果は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

製鉄メーカーや自動車整備工場向け設備メーカーをターゲットに受注拡大を目指す。新事業として、電動シリンダの既設品の修理・メンテナンスや設備の自動化提案、高寿命化の改造提案を行う。エネルギー分野では、クリーンセンター向けの自動操業への採用や遠隔地管理などの開発を行い、木質バイオマス・バイオガス発電への技術参入を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

香川県製造業平成27年度

最新製版機の導入による効率化とコスト削減

生産能力が現有製版機の約3倍となる最新製版機を導入し、製版工程の生産性向上と、それに伴う製版作業の残業低減を図った。

効果:製版機の生産能力 1倍→3倍

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。