回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
共栄木材 有限会社
成果不良品の発生割合 30%→5%
| 事業者名 | 共栄木材 有限会社 |
|---|---|
| 所在地 | 高知県 四万十町 |
| 業種 | 木材・木製品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 2人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1993年 |
原木を製材し、タル材の製造に特化している。昭和46年から建築用資材の製材業を行っていたが、日本の林業の不振と木材価格の低迷で、梱包用のタルを作る特殊円形製材に転換した。昭和50年代には県内に8軒ほどのタル材加工業者があったが、建築用石膏ボードの普及でネジ・クギの需要が低迷し、タルの需要も激減した。現在は西日本で唯一のタル材製造業者である。現在は関西の2社のメーカーと取引している。
抱えていた課題
やったこと
製造工程の8台の特殊機械について、入れ替えおよび改良を行った。筒鋸機は鋸の胴を75cmに延長して大物の製作を可能にし、アリ加工機は精度を向上させて調整やサイズ変更を容易にした。曲挽き機は新規導入して側面カーブの加工を安定させ、小型自動カンナは新機種を導入して精度と作業効率を上げた。横切り機は可動式ガイドを備えて多様なサイズの底板を切り出せるようにし、底回し加工機はルーター方式に改良して皿ノコを不要にした。刃物を脱着可能な形状にして替刃交換ができるようにし、メンテナンスの大部分をメーカーに依頼できるようにした。
| 加工機 | 筒鋸機(大・小) |
|---|---|
| 加工機 | アリ加工機 |
| 加工機 | 曲挽き機 |
| 加工機 | 小型自動カンナ |
| 加工機 | 横切り機(横挽き・縦挽き) |
| 加工機 | 底回し加工機 |
特殊機械8台の入れ替えと改良により作業効率が上がり、歩留まり率も改善した。不良品の発生割合は30%から5%に下がり、品質も向上した。機械操作が容易になり、経験の少ない人でも一定の品質を維持できるようになった。機械メンテナンスの停止時間と人的労力も削減され、生産性が向上して製造・出荷数を大きく伸ばせる見込みである。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
タル材に特化した事業の歴史(昭和46年の製材業から特殊円形製材へ)は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
西日本で唯一のタル材製造業者であること、海外人気や取引先の要望に触れ、強みと市場ニーズの関係が具体的に読み取れる。
機械の老朽化や歩留まり率の低さを課題として認識し、不良品率を30%から5%に抑える機械更新で解決を図る計画が読み取れる。
不良品率や生産量増加、新規雇用の目標は示されているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。
従業員2名で新規雇用を計画しているとあるが、事務処理能力や遂行体制の詳細は書かれていない。
インテリアやディスプレイ用什器として販売し、ビア樽等の形状を模したデザインが人気という顧客ニーズと製品価値が読み取れる。
今後の組み立て製造・販売や次世代への事業継承は述べられているが、スケジュールや課題解決方法は具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
タル材製造は西日本で唯一の業者とされ、国内産高品質タル材の生産拡大ニーズがあるなど、同分野で高水準の位置付けがうかがえる。
地域の四万十ひのきを活用し地域の雇用と産業に寄与すると述べられているが、波及効果の数値的な裏付けはない。
不良品率が30%から5%に低下し生産性が向上したと述べられているが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
四万十ひのきを活かした地域の産業と雇用に寄与する事業と述べられているが、地域の経済成長への波及は具体的に示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
タル材の国内高品質品への需要は高く、生産量を伸ばし新規雇用を行う計画である。今後は自社でタルの組み立て製造・販売を行うことや新商品開発も視野に入れている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業において、独自技術を活用するための機能・剛性を有した機械を選定し導入した。
効果:リードタイム 40分→10分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル