ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業大分県

各種監視装置による農産物栽培リアルタイムサポートシステムの開発

株式会社みらい蔵

この事例のポイント

  • 農家が最も欲しい「対策」は、理想的な状態で栽培した作物に生じる異常への対処法だが、従来は農薬や土壌改良材、肥料を施す対処療法的な取り組みしかできなかった。
  • 高解像度カメラをはじめとする計測装置を導入し、イチゴなど対象作物の生育の様子を撮影しながら、気温、湿度、窒素、リン、カリウムなど土の成分を記録した。
  • 農産物の育成途中の状態を詳細に分析できるようになり、栽培過程で生じる異常を早期に発見して原因への根本的な対策を講じられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社みらい蔵
所在地大分県 豊後大野市
業種飲食料品卸売業
技術分野測定計測
従業員数20人
設立1952年

事業の背景

株式会社みらい蔵は農業振興地域に拠点を置き、農業資材などの販売を中核事業としている。そのほか米穀集荷、農産物検査、土壌診断施肥設計システム、作物体分析・機能性成分分析サービスの各事業を手がけている。現在の農家向けの一般的な土壌診断や栽培方法は、土壌の科学的な成分や天候など外部環境に着目したものが多い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力農家が最も欲しい「対策」は、理想的な状態で栽培した作物に生じる異常への対処法だが、従来は農薬や土壌改良材、肥料を施す対処療法的な取り組みしかできなかった。
  • 品質・精度作物の生育途中の状態を分析しながら、環境と収穫量、栽培方法の関係を踏まえて収穫量増加と品質向上につながる条件を見いだす必要があった。

やったこと

高解像度カメラをはじめとする計測装置を導入し、イチゴなど対象作物の生育の様子を撮影しながら、気温、湿度、窒素、リン、カリウムなど土の成分を記録した。土壌センサーで各種データを取得し、高解像度カメラでは農産物の大きさだけでなく色や形による生育状況をデータ化して、リアルタイムで詳細な解析を行った。生育途中の土壌や日照などのデータを収集して統計・解析し、高付加価値を生む因子の解析と栽培過程で起きる異常に対応するシステムを構築した。解析結果はグラフや表で分かりやすく示せるようにした。土壌分析から栽培管理、作物体分析まで一貫して指導できる体制も整えた。

  • 検査測定高解像度カメラ土壌センサー
  • ソフト土壌診断・施肥設計システム「ソイルマン」

新しい製品・サービス:土壌診断・施肥設計システム「ソイルマン」

事業の効果

農産物の育成途中の状態を詳細に分析できるようになり、栽培過程で生じる異常を早期に発見して原因への根本的な対策を講じられるようになった。作物の収穫量と品質、生育途中の形状や色、土壌や日照などのデータを統計解析することで、高付加価値を生む因子を見つけ出して再現可能にした。インターネット経由でどこからでも農場の土壌の状態を把握でき、施肥設計もオンラインで自動化できるため、農業生産工程管理(GAP)への対応も可能になった。

今後の展望

残留農薬を中心としたデータに基づく食の安全性確保の需要に応えるため、早くて手軽な検査プロセスを実現する。土壌分析、作物体分析、施肥設計で培った強みを生かし、数値化を高度化して農家にとって利用しやすいシステムを構築し、農業の総合病院としての役割を果たす。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。