回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社井上酒造
| 事業者名 | 株式会社井上酒造 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県 日田市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | バイオ,製造環境 |
| 従業員数 | 21人 |
| 資本金 | 4,500万円 |
| 設立 | 1804年 |
株式会社井上酒造は文化元年(1804年)創業で、200余年にわたり日本酒を製造してきた。明治41年から販売する『角の井』が看板商品だったが、近年は消費者の嗜好が日本酒から焼酎へ移り、麦焼酎『百助』が『角の井』を超える人気商品となった。日本酒と焼酎の生産比率は3:7で、業績を牽引しているのは焼酎である。
抱えていた課題
やったこと
200キロ用の極小サイズの洗米機、甑(こしき)、タンクを導入し、少量ながら杜氏の想いが反映できる新しい酒を造る準備を整えた。自家製の米を蔵人全員で育てた一反四畝(約1388㎡)の水田で収穫し、敷地内の地下水を仕込み水として使用した。通常のタンクの10分の1ほどの量で仕込むことで、『百合仕込み』を製造した。
| 加工機 | 200キロ用の洗米機 |
|---|---|
| 加工機 | 甑(こしき) |
| 加工機 | タンク |
新しい製品・サービス:特別純米酒『百合仕込み』
『百合仕込み』は平成28年に完成し、2年目にして一定の層に支持されるようになった。春の蔵開きには遠方からも多くの日本酒愛好家が訪れ、蔵全体に活気が生まれた。『百合仕込み』の話題化により『角の井』や『百助』にも注目が集まっている。少量限定生産の立ち位置は維持し、蔵元で販売することで蔵元と顧客をつなぐ方針である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
200余年の日本酒製造の歴史と『角の井』『百助』の展開が書かれ、新ブランドを三本目の柱に育てる狙いが読み取れるが、戦略上の位置付けの説明は簡潔。
焼酎へ需要が移り日本酒と焼酎の生産比率が3:7とあり、外部環境は読めるが、自社の経営資源の強み・弱みを踏まえた競争優位の記述は薄い。
既存の大型設備では少量の仕込みが非効率だったという課題と、極小設備導入による対応が書かれているが、高付加価値化の定量的な計画は示されていない。
限定300本から500本への製造量増加は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、わずかにうかがえる程度。
蔵人総出で米を育てる体制や、既存の蔵の運営に触れてあるが、補助事業の遂行体制(人材・事務処理能力)の記述は薄い。
料理と合わせる食中酒という特徴、甘い醤油や味噌を好む九州人の味覚への対応、即日完売した200本など、ターゲットと選ばれる理由が具体的。
今後の増産可能性や生産量と需要のバランスを考えるという方向性はあるが、スケジュールや課題の解決方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
少量生産の『百合仕込み』は年間500本限定で、既存の『角の井』とは異なる高付加価値の個性ある味わいとして位置付けられている。
蔵全体に活気を呼び込み、地元の農家との協力にも触れているが、波及効果や雇用創出を国が補助する理由としては明確に述べられていない。
補助金額や投資額に対する付加価値の増加は示されず、費用対効果を裏付ける数値は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
焼酎需要の拡大など市場変化に触れているが、日本経済の構造転換に資するという記述はうかがえる程度。
日田の寒冷な気候や英彦山の伏流水、自家製の米と地下水を使う地域資源の活用が具体的に書かれ、地域の特性を活かす事業と読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
少量限定生産の立ち位置は変えず、販売先を広げずに蔵での販売を続ける。現状の年間500本から、近隣農家の協力で少しずつ増産できるかを検討していく。『百合仕込み』を通じて蔵元の特徴を際立たせ、全体の売り上げ増加につなげたい。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。