回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社加藤工業所
| 事業者名 | 有限会社加藤工業所 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 上山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1990年 |
当社は鉄板やステンレスの各種板金加工を行い、高低圧配電盤、自動制御盤、分電盤などの製品に仕上げて納品している。少量・多品種の受注が多く、短納期と加工精度の向上が求められていた。同業他社との差別化を図るため、効率的な生産管理と品質管理の体制づくりが必要だった。
抱えていた課題
やったこと
NC(コンピューター数値制御)搭載の形鋼加工機アイアンワーカーを1台新たに導入した。図面変更によるデータ修正や繰り返し加工が容易になった。加工する穴の形状に応じてツールを変えられ、長さカット、切欠き、穴あけなどのツールが装備されている。従来の手動式に比べて位置調整と加工時間が短縮された。
| 加工機 | 形鋼加工機アイアンワーカー |
|---|
本事業により、技術力を維持したまま大型化・肉厚化する筐体等の製造に対応できるようになった。品質の高精度化と時間短縮・低コスト化により生産性が向上した。従来受注できなかった短納期の小型制御盤への対応や、大型筐体の製作も可能になった。新たに大型物件や肉厚物件の受注を獲得できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
少量・多品種の受注や同業他社との差別化の必要性は書かれるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは読み取れない。
大型・肉厚物件の受注獲得や従来受注している配電盤等に触れ、強みの活かし方はうかがえるが、市場動向との関係は具体性が薄い。
手作業による誤差・加工時間の長さという課題を挙げ、NC加工導入で位置調整や加工時間が短縮される具体的な解決策が示されている。
加工精度向上や生産性向上が見込まれると書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。
熟練者のみの工程を若い作業者でも行えるよう計画したとあり人材面に触れるが、体制や事務処理能力の具体は書かれていない。
大型筐体や短納期の小型制御盤に対応できる点など、受注先の製品の価値はあるが顧客ターゲットの整理は薄い。
今後の展望で人材育成や新たな機械導入に触れるが、スケジュールや遂行方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
大型・肉厚物件への対応という高付加価値の方向性はうかがえるが、分野の普及度や高価格化の水準は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
低コスト化と時間短縮による生産性向上が成果として挙げられるが、投入額に対する数値的な費用対効果は示されていない。
NCによる数値制御の導入は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献や先端的なデジタル活用の範囲は限定的である。
公開されている事例からは読み取れません。
山形県上山市の事業者で工業団地に立地することは書かれるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新型コロナ流行の影響で例年より受注が続かず、回復の先行きは見えにくい状況である。一方で短納期や急な発注は今後も増えると考えられる。新たな機械の導入や将来任せられる人材の育成に取り組む予定である。アルミ製品などの加工分野にも手掛けたいと考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%