ものづくり補助金平成27年度製造業山形県

3DCAD-CAMシステムを用いた自動車内装品の新規展開及び生産高度化

株式会社アン・モード

この事例のポイント

  • 自動車内装用品はコンペティションで受注が決まるため、何種類もの試作品を短期間で提示する必要があるが、試作開発までの時間が長かった。
  • 3D CADを導入し、顧客から製品データが送られた時点で素材繊維の伸縮や強度を考慮した試作開発に取り組めるようにした。
  • 3D CADと自動延反機の導入により、顧客との情報共有が進み、コンペ用の試作品製作が短時間で行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アン・モード
所在地山形県 米沢市
業種その他の製造業
技術分野機械制御,情報処理,製造環境,立体造形
従業員数56人
資本金1,000万円
設立1976年

事業の背景

当社は昭和51年に衣料縫製企業として設立され、異業種市場への営業展開を図ってきた。現在は自動車内装品、官公庁、ゼネコン向けベスト、医療用マットレスなどを手がけている。主力の自動車内装用品は受注生産ではなくコンペティションで決まるため、何種類かの試作品を提示しなければならず、試作開発までの時間短縮と提示点数の多さが受注を左右する。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程自動車内装用品はコンペティションで受注が決まるため、何種類もの試作品を短期間で提示する必要があるが、試作開発までの時間が長かった。
  • 生産能力既存の生産体制は人手による作業工程や現有設備では時短に対応しきれていなかった。
  • 納期・工程受注後は短期間に大量製作が必要だが、裁断を手作業で行っていたため納期対応が難しかった。
  • その他最終需要者は自動車メーカーだが、間に入る顧客との情報やデータのやり取りに時間がかかっていた。

やったこと

3D CADを導入し、顧客から製品データが送られた時点で素材繊維の伸縮や強度を考慮した試作開発に取り組めるようにした。従来は自動車工場に出向いて直接車から型紙を取り、繊維の伸縮による再調整も必要だったため、大幅な時短が見込める。自動延反機を導入し、延反機から裁断機への生地の移動も自動制御されるようにした。手作業で行っていた裁断は自動裁断機(CAM)を導入して自動化し、3D CADのデータを共有して裁断できるようにした。これらの設備導入と合わせてIoT化システムを整え、本社・工場を移転して生産体制を構築した。

事業の効果

3D CADと自動延反機の導入により、顧客との情報共有が進み、コンペ用の試作品製作が短時間で行えるようになった。提示品を多品種・多様化できたことで受注の取得率が上がった。自動裁断機により裁断と生地移動が自動化され、人手に頼っていた作業の時間が大幅に短縮された。大手メーカーの輸出車向け用品の受注が決まり、短期間に大量の供給が可能になった。

今後の展望

本事業により売上が増えたため、今後は自動車用品から自動車部品へと移行し、部品販売メーカーとして自社の繊維加工技術を活かした自動車部品3Dマットの供給を目指している。委託加工から脱却し受注数を増やす計画である。IoTを活用したトレーサビリティ管理システムの強化と構築を進め、計画的な設備投資、試作開発、生産性向上を図っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。