南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
ジュラロン工業株式会社
| 事業者名 | ジュラロン工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 交野市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 溶射・蒸着 |
| 従業員数 | 100人 |
| 資本金 | 5,400万円 |
| 設立 | 1958年 |
1958年設立の射出成形品メーカーで、DVD用ピックアップレンズなどのプラスチックレンズの成形と反射防止コーティング、電気機器部品、電子機器部品、医療用機器のレンズ開発から製造・販売までを手掛けている。同業他社が多く受注競争が激化するなかで、小ロット多品種など小回りの利いた製造・品質管理により、付加価値のある製品展開で他社との差別化を図っている。
抱えていた課題
やったこと
照明市場で拡大している汎用白色LED光源の色調を調整し、照度低下を最小限にできる照明用フィルターの試作開発を行った。色温度変換・演色性改良フィルターと多層膜の設計、フィルターの試作を行い、新たに浮上した膜の密着性を検討した。フィルターは真空中で材料を加熱・蒸発させて薄膜を作る蒸着技術を用い、一般的な反射防止膜の3~5層に対して約20層の多層膜とし、膜厚精度はナノメートルオーダーとした。連続式真空蒸着機で試作したが、小ロット多品種にはバッチ式蒸着装置が適すると判明したため、治具の工夫を重ねてバッチ式での生産方法も並行して進めた。フィルターの基本特性と光源との組み合わせによる色温度・演色性の評価を行い、3Dプリンターとジョイント部の試作、斜入射光の正確な分光特性測定のための治具も導入した。
新しい製品・サービス:既存のLED光源に取り付けるだけで色温度と演色性を改良できる照明用フィルター
既存のLED光源に取り付けるだけで色温度変換と演色性の改良ができるフィルターを開発できた。電球色では2,800~3,000K、蛍光色では6,000~7,000Kの色温度に合わせられるよう、ガラスではなくプラスチック上で成膜を行った。2015年1月の「LED照明技術展」での出展では反響があり、事業化に向けた動きが具体化してきている。今回の開発成功により、プラスチックレンズなどの製造事業から新しいLED照明部品事業への推進力も生まれている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1958年設立の射出成形メーカーで、プラスチックレンズや反射防止コーティングの既存事業の延長として照明フィルター開発に着手しており、一貫性がある。
小ロット多品種の小回り製造と付加価値展開で差別化し、フィルターを既存LED光源に取り付けるだけで色調を変えられる点が競争優位として示されている。
同業他社との受注競争激化を課題として認識し、少量多品種の高付加価値製品でLED照明部品事業を立ち上げる方向を示している。
付加価値額や賃上げの具体的な目標値が示されておらず、実現可能性を判断できる数値が薄い。
蒸着技術や多層膜設計の経験を持ち、試作から評価までを社内の開発グループで行う体制が記述されている。
客先へのサンプル提出でヒアリングを行い、少量多品種の高品質照明ニーズを確認したうえで製品を開発しており、ニーズの裏付けがある。
量産向け連続式とバッチ式を使い分ける生産方法の課題を試行錯誤で解決し、今後の事業化へのステップも示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
約20層の多層膜、ナノメーター級の膜厚精度を実現し、一般的な反射防止膜の3~5層を大きく上回る高付加価値品である。
省エネ照明としてのLEDの普及と高品質照明需要の拡大を挙げ、新たな需要創出の意義が読み取れる。
公開情報では判断できません。
3Dプリンターや低温多層膜技術を組み合わせ、LED照明部品の新事業を立ち上げる点で技術面の新しさが示されている。
照明市場の拡大に参入する点は触れているが、日本経済の構造転換への寄与までは述べられていない。
美術館向けなどニッチ市場への挑戦を掲げるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済への効果は記述が薄い。
店舗照明などの大口用途に加え、美術館などでの光の反射を抑えるフィルター需要など比較的ニッチな市場にも挑戦していく。他業種企業や大学との共同研究も視野に入れて新たな需要を掘り起こし、照明業界に新風を巻き起こしたい考えである。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
多関節ロボットの先端に特殊光学ヘッドを搭載した外観検査ロボット「HS-IR100」を開発し、フィールドテストを経て製品化した。
神戸製鋼所の抗菌めっき技術を導入し、自社で性能検証を行ったうえで、試作設備(100L槽と付帯設備)を設置・稼働させた。