ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業長野県

額縁製作の能率向上、製品の高付加価値化と新製品の開発

高橋産業株式会社

この事例のポイント

  • 額縁製作の工程が多く、作業の簡素化と能率向上が求められていた。
  • 平成27年度補正ものづくり補助金を活用し、レーザー加工機を導入した。
  • レーザー加工機の導入により額縁製作工程が簡素化され、作業能率と精度が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名高橋産業株式会社
所在地長野県 長野市
業種その他の小売業
従業員数29人
資本金1,000万円
設立1964年

事業の背景

長野市・松本市に店舗を展開する額縁専門店で、1928年に建具店として創業し、1991年に額縁専業となった。少子高齢化で絵画・書道・手芸の趣味を楽しむ人が激減し、規格サイズの量産品ではSCや大型店にかなわず、専門店の環境は厳しさを増していた。一方で2006年にネット通販を始め、売上の7割を占めるまで成長していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力額縁製作の工程が多く、作業の簡素化と能率向上が求められていた。
  • 新製品・新技術木材やアクリル板への彫刻・文字彫など、製品の高付加価値化と新製品の開発が課題だった。
  • 集客・繁閑少子高齢化により絵画・書道・手芸などの趣味人口が減り、額縁専門店を取り巻く環境が厳しくなっていた。

やったこと

平成27年度補正ものづくり補助金を活用し、レーザー加工機を導入した。データを作成すれば熟練工でしかできない加工をいつでも誰でも行えるようになり、作業安全性と精度向上、作業効率の大幅アップを実現した。木材やアクリル板に彫刻・文字彫を行い、高い付加価値を付けた新製品を開発した。

加工機レーザー加工機

新しい製品・サービス:木材やアクリル板へのレーザー彫刻・文字彫を施した額縁などの新製品

事業の効果

レーザー加工機の導入により額縁製作工程が簡素化され、作業能率と精度が向上した。作業安全性も高まり、熟練工に頼らず加工できるようになった。木材やアクリル板への彫刻・文字彫により製品の付加価値が高まり、新製品を開発した。工場を持つメリットを活かし、オーダーフレームの製造効率化やプレートの製作でも成果をあげている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    額縁専業へのシフト(1991年)や「どんな額縁もお造りします」の方針が続いており、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    少子高齢化で趣味人口が激減し量産品はSCや大型店に劣る一方、ネット通販が売上の7割を占め全国から注文が来ると、外部環境と強みの対比が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    熟練工しかできない加工をデータ化して誰でも行えるようにし、彫刻・文字彫で高付加価値の新製品を開発すると、課題と解決策の関係が明確に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業効率の大幅アップは書かれているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員29名、1964年設立、ネットショップの運営実績から体制はうかがえるが、補助事業の遂行体制についての記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    紫外線カットのアクリル板や湿気・酸化防止など保存額装の特徴、ネット注文の広がりが顧客ターゲットと選ばれる理由として具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    ネットショップのさらなる充実を進めると述べるのみで、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    木材やアクリル板への彫刻・文字彫は業界に先駆けたサービスと明記され、額縁分野で高付加価値化を図る内容が具体的に読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の額縁製造業や雇用への言及はわずかにうかがえるが、国が補助する積極的な理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    作業効率の大幅アップは書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザー加工機によるデータ活用やネット通販の拡大は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    長野市・松本市に展開し全国から注文を集める点は読み取れるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ネット通販をさらに伸ばすため、ネットショップの安全性、商品アイテム増、利用しやすさの向上に努めている。

事業者の声

大切にしているのは、お客様の“思い出”をいつまでも残すこと

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。