ものづくり補助金平成24年度大阪府

農業・園芸用の支柱同士を締結する組付クリップの開発から製造販売

理研発条工業株式会社

この事例のポイント

  • これまでメーカーに部品を供給するだけだったため、新たな商材を打ち出す必要があった。
  • ばね製造用の機械は小型が多いため、大ぶりのばねを製造できるNCスプリングフォーマーを導入した。
  • ステンレス製の支柱クリップ2点が完成し、社員の知り合いによるテストマーケティングでは、今まで届かなかった場所まで固定できるなど評価は上々だった。

事業者のプロフィール

事業者名理研発条工業株式会社
所在地大阪府 四條畷市
業種金属製品製造業
技術分野切削加工
従業員数45人
資本金2,953万円
設立1961年

事業の背景

同社は1961年創業の特殊ばねの専門メーカーで、カメラ、ミシン、家電製品、複写機、OA機器向けの精密極小ばねを多品種少量で製造してきた。家電メーカー向けの納入が多かったが、近年は自動車の車載用ばね部品の納入が増え、売上高の20%を占めるようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術これまでメーカーに部品を供給するだけだったため、新たな商材を打ち出す必要があった。
  • 人手・技能支柱同士を紐で縛る作業は結び方が難しく緩みやすく、既存のクリップは取付け時に強い指先の力が必要で女性や高齢者には負担になっていた。

やったこと

ばね製造用の機械は小型が多いため、大ぶりのばねを製造できるNCスプリングフォーマーを導入した。ばね技術を応用して、軽く、しっかりした支柱同士の締結クリップを開発し、サビに強いステンレス製の「簡単・緩まない」支柱クリップを2点完成させた。取付けが簡単で高齢者でも容易に取り付けられ、緩まないことをコンセプトとした。既に特許庁に意匠登録を申請済みである。

新しい製品・サービス:「簡単・緩まない」支柱クリップ(ステンレス製、2点)

事業の効果

ステンレス製の支柱クリップ2点が完成し、社員の知り合いによるテストマーケティングでは、今まで届かなかった場所まで固定できるなど評価は上々だった。ホームページで商品を掲載し販売を開始して1カ月余りとなり、今後は量販店での販売や貸農園NPOでの利用を通じて販路と声の収集を進める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち10観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    課題の認識と解決元の課題として紐の結び方の難しさと負担が挙げられるが、課題の解決が事業の高付加価値化にどうつながるかは読み取りにくい。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来のばね技術の延長として支柱クリップを開発したと書かれ、過去の事業との一貫性がうかがえる。経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    家電向け中心から車載部品へ拡大し、オーダーメイド対応が強みとある。市場動向との関係は説明が薄い。

  • 課題の認識と解決2

    元の課題として紐の結び方の難しさと負担が挙げられるが、課題の解決が事業の高付加価値化にどうつながるかは読み取りにくい。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    全社員で開発を進めた体制や、社員の手で動画やカタログを制作したとあり、遂行体制の一端は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取付けが簡単で緩まないこと、ステンレス製で錆びにくいことが特徴として書かれ、高齢者や女性の負担解消が想定ユーザーとされている。

  • 事業化までの道筋3

    販売後の動向を見て改良し、量販店への販路構想や動画配信を予定すると書かれ、段階的な進め方は読み取れる。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    農業・園芸用の支柱クリップは既存品があり、ばね技術で緩まない点を差別化していると書かれている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地域の田畑を活かす発想はあるが、雇用創出や波及効果などの国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    大阪府四條畷市の田園地域での事業を念頭に置いた発想はあるが、地域経済の牽引までは書かれていない。

今後の展望

支柱クリップの開発を皮切りに、ばね技術を活かした一般ユーザー向けのBtoC事業を展開していく方針である。

事業者の声

農業に自社のばね技術を活かせないか

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

岡山県平成24年度

小信号トランジスタ及び大電流テスタ試作開発

既存小信号トランジスタテスタの全回路を見直して再設計し、4枚のプリント基板を2枚に集約するとともに、2つの電源ブロックを1つに集約して実装…

効果:設置面積 100%→40%

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。