回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社鈴三鉄工所
成果インデックス1台当たりの工具交換の時間 9時間→7時間
| 事業者名 | 株式会社鈴三鉄工所 |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県 浜松市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1959年 |
株式会社鈴三鉄工所は昭和13年創業で、木工機メーカーとして自動かんな盤を製造していた。平成9年以降は工作機械部品の設計・製作に事業を移し、現在の主力製品である治工具を手がけている。近年は海外生産が増えて国内生産は品質要求の高い重要部品が中心になっており、加工精度や納期短縮への要望は年々高まっている。取引先は県内西部の大手メーカーが中心だが、商社経由で県外からの受注も増えている。
抱えていた課題
やったこと
主力製品のマシニングセンター用軸受け軸治具(インデックス)は年間平均200台程度を出荷しており、公差±0.01mmが多数要求される。従来の汎用ジグボーラーに代えてCNCジグボーラーを導入し、工具の交換や位置確認、加工スピードの微調整をCADデータから作成した加工プログラムの登録で自動化した。プログラム登録により繰り返しの半量産品は自動運転で安定して生産できるようになった。工場レイアウトを変更し、当初予定していた工場南側を取りやめて外気の影響が少ない工場内部に移し、空調機を設置して年間を通して恒温室とした。あわせて作業に関わる従業員に床上操作式クレーン運転技能講習と玉掛け技能講習を受講させ、多能工化を図った。
| 加工機 | CNCジグボーラー |
|---|---|
| その他 | 空調機 |
CNCジグボーラーの導入で加工処理速度が向上し、加工精度が均一になった。プログラム登録により半量産品の自動運転が可能になり、生産が安定した。工具交換などの作業時間は約9時間から約7時間へ23%短縮された。工場の恒温化と多能工化により生産能力と製品品質が高まり、スポット受注を含む幅広いロットに柔軟に対応できるようになって受注拡大が期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和13年創業で木工機、治工具設計製作へと展開し、平成9年以降の治工具事業と現在の主力製品が連続している点が読み取れる。
大手メーカーや商社経由の県外受注が増えたと書かれ、汎用性が評価されたとあるが、市場動向の数字や分析は少ない。
汎用ジグボーラーでの人為的ミスや量産性の低さという課題を示し、CNCジグボーラー導入で加工速度と精度の均一化を図ったと読み取れる。
インデックス1台当たりの製作時間が約9時間から約7時間へ23%削減、公差±0.01mmの要求が数字で示されている。
多能工化のため従業員に床上操作式クレーン運転技能講習等を受講させたと書かれ、体制整備の記述がある。ただし事務処理能力は不明。
高精度・短納期への取引先要望や高い評価に触れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体的に書かれていない。
工場レイアウト変更や恒温室の設置など実施内容は書かれるが、中長期の検証やスケジュールは記述がない。
公開されている事例からは読み取れません。
公差±0.01mmの高精密加工と、熟練工による仕上げ加工を高水準の付加価値として位置づけている点が読み取れる。
県内の製造業への受注や県外からの受注増が書かれるが、波及効果や雇用創出の記述は乏しい。
製作時間23%削減など効果の数字はあるが、補助金投入額に対する付加価値額の記載がなく費用対効果は判断しにくい。
CNC化やプログラム登録による自動運転が示されるが、先端デジタル技術の地域やサプライチェーンへの貢献は記述がない。
公開されている事例からは読み取れません。
浜松市西区の事業所で県内西部の大手メーカーとの取引が中心と書かれ、地域の特性との関係が一部読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
差別化戦略をさらに強化することで、今後も受注拡大が期待される。
自社の強みを引出すカギは自動化と人材育成
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
カップ投入機を導入し、手作業で行っていた具材の充填から空になったカップの回収までの一連の工程を自動化した。
効果:作業員数 5名→2名