ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業兵庫県

食肉惣菜(ハンバーグ等)量産設備の導入

有限会社神明精肉店

成果生産能力 1倍→3倍

この事例のポイント

  • ハンバーグの製造は手作業で、1日に約7.5kgの材料を数回混錬するのが限界だった。
  • 神戸市西区の本社工場に、テンダーライザー、フードミキサー、ハンバーグ成型機、スーパースチームコンベクションオーブン、ブラストチラー、密着包装機、真空包装機などハンバーグを中心とし…
  • 生産能力 1倍→3倍。フードミキサーにより混錬作業の負担が極端に軽減され、生産能力は約3倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社神明精肉店
所在地兵庫県 神戸市西区
業種飲食料品小売業
技術分野製造環境
従業員数20人
資本金500万円
設立1968年

事業の背景

当社は昭和43年の創業以来、牛肉を中心とした精肉販売を行ってきた。近年はハンバーグ等の食肉惣菜の販売が増加しつつあり、数年前から飲食店や通信販売、学校給食などの大口受注が急速に増えていた。これまでの品質を維持しつつ量産体制を整えることが課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ハンバーグの製造は手作業で、1日に約7.5kgの材料を数回混錬するのが限界だった。
  • 人手・技能混錬や成型を手作業で行うため従業員の体力的負担が大きく、贈答品の需要期には残業や休日出勤での対応を余儀なくされていた。
  • 生産能力飲食店や通信販売、学校給食などからの大口受注が増え、生産効率の向上と量産体制の確立が急務となっていた。
  • 新製品・新技術焼き目を付けた加熱済み商品など、顧客からの新たな要望に応える必要があった。

やったこと

神戸市西区の本社工場に、テンダーライザー、フードミキサー、ハンバーグ成型機、スーパースチームコンベクションオーブン、ブラストチラー、密着包装機、真空包装機などハンバーグを中心とした惣菜製品の製造設備を導入した。明石市公設地方卸売市場内の卸売部には保管用冷凍庫と販売管理システム一式を導入した。フードミキサーとブラストチラーにより、ミンチ肉等の混錬作業の負担を大きく減らし、急速冷凍と密着・真空包装により品質を長時間保てるようにした。2.2坪の冷凍庫により大量の製品を保管でき、受注の多寡に左右されず安定して商品を供給できる体制を整えた。成形工程では、筋切りから成形までの4工程を機械化し、人手に触れる工程を減らして細菌混入の恐れを下げた。

  • 加工機テンダーライザーフードミキサーハンバーグ成型機スーパースチームコンベクションオーブンブラストチラー密着包装機真空包装機
  • その他保管用冷凍庫
  • ソフト販売管理システム

新しい製品・サービス:焼き目を付けた加熱済みのハンバーグ等の惣菜、飲食店向けのオリジナルPB商品

事業の効果

  • 生産能力 1倍→3倍
  • 急速冷凍時間 1倍→0.33倍

フードミキサーにより混錬作業の負担が極端に軽減され、生産能力は約3倍になった。ブラストチラーと密着・真空包装により冷凍前と変わらない食感や味、色合いを長時間保てるようになり、3週間分の製品を作り置きできるようになった。これにより上質な商品を安定して供給でき、大口受注にも余裕をもって対応できるようになった。成形工程の機械化により作業者の負担を大幅に減らし、衛生面の効果も得られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性50年以上の知名度と信頼、柔軟な対応力を強みとして挙げ、ミキサー導入で生産能力が約3倍になり大口受注に対応できる点が競争優位につながっている。
  • 4
    課題の認識と解決手作業の混錬で1日約7.5kgが限界だった課題を認識し、設備導入で生産能力を高め、冷凍保存で受注変動に対応する体制を整えている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け学校、養護施設、飲食店など取引先ごとの要望に応じ、焼成済みで湯煎・電子レンジで温めるだけの商品ニーズに応える点が明確である。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業化までの道筋人材育成の必要性には触れているが、導入後の販路開拓や中長期のスケジュール、課題解決の具体的な方法は薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和43年創業の精肉販売から食肉惣菜へ拡大した経緯が書かれ、既存事業の延長として量産設備導入が位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    50年以上の知名度と信頼、柔軟な対応力を強みとして挙げ、ミキサー導入で生産能力が約3倍になり大口受注に対応できる点が競争優位につながっている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業の混錬で1日約7.5kgが限界だった課題を認識し、設備導入で生産能力を高め、冷凍保存で受注変動に対応する体制を整えている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産能力が約3倍になったと実績が示され、冷凍時間も3分の1になるなど効果の見込みが示されている。

  • 事業を進める体制3

    既存の製造・卸売体制を持つ企業が設備を導入し、販売管理システムも整備するなど、事業を遂行する体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    学校、養護施設、飲食店など取引先ごとの要望に応じ、焼成済みで湯煎・電子レンジで温めるだけの商品ニーズに応える点が明確である。

  • 事業化までの道筋2

    人材育成の必要性には触れているが、導入後の販路開拓や中長期のスケジュール、課題解決の具体的な方法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    飲食店向けのオリジナル商品や店舗コンセプトに応じた味・形状・食感の独自性を求める需要に応える点が示されている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    学校給食や養護施設など地域の公共的な需要に対し、安定供給体制を整えて地域の食を支える点が読み取れる。

  • 費用対効果3

    約3倍の生産能力向上と、筋切りから成形までの4工程の機械化で作業負担が軽減された効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    衛生管理の向上や機械化には触れているが、デジタル技術や地域・サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は読み取りにくい。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    神戸市西区と明石市の地域拠点に触れているが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は薄い。

今後の展望

今後はハンバーグを中心とした付加価値の高い加工品にさらに注力し、事業の永続をめざして社員全員で成長していく考えである。

事業者の声

あの店で買えば大丈夫

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。