ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

多種類な鋳造部品製作に対応できる金型製作システムの構築

合同会社多田木型製作所

成果テスト加工は約半分の時間で完了した。

この事例のポイント

  • 主要取引先からの鋳造用金型の製造能力強化の要請が高まっている。
  • 生産効率を大幅に改善するため、高精度3軸立型マシニングセンタを導入した。
  • テスト加工は約半分の時間で完了した。直彫り加工により大幅に加工時間を短縮できた。

事業者のプロフィール

事業者名合同会社多田木型製作所
所在地徳島県 阿南市
業種金属製品製造業
技術分野デザイン,精密加工
従業員数3人
資本金90万円
設立2016年

事業の背景

当社は鋳造部品の金型を製作している。鋳造製品の多品種少量生産化の流れに対応するため、鋳造用金型製造工程の設備増強が必要とされていた。主要取引先における鋳造製品の生産増大に伴い、鋳造用金型製造能力の強化が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力主要取引先からの鋳造用金型の製造能力強化の要請が高まっている。
  • 納期・工程離型性の良い一体型を短納期で対応する必要がある。
  • 人手・技能鋳造用金型の製作工程は木型製作、鋳型造型、鋳抜き、仕上げの手順を踏み、ほとんどが手作業である。
  • 品質・精度離型性の高い型への取り組みとして、精度の向上が課題となっている。

やったこと

生産効率を大幅に改善するため、高精度3軸立型マシニングセンタを導入した。自動プログラミング作成技術(CAM)を取り入れ、鋳造用金型を木型を作製することなく素材から直接加工する直彫り加工による生産体制を構築した。要求される加工精度に仕上げるまでのテスト加工を行った。

加工機高精度3軸立型マシニングセンタ
ソフト自動プログラミング作成技術(CAM)

事業の効果

  • テスト加工は約半分の時間で完了した。

直彫り加工により大幅に加工時間を短縮できた。一体型を製作できるため離型性が向上し、製品としての付加価値が高まった。これにより受注の増加や有利な価格交渉が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    木型製造から直彫り加工への転換が目的と書かれ、既存の鋳造金型事業との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    主要取引先からの鋳造製品の生産増大と能力強化の要請に触れているが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    短納期対応・離型性向上・生産性向上・受注先開拓の4課題を挙げ、直彫り加工で手作業を減らす解決策を示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    テスト加工で作業時間が約半分になったとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員3人で初めてのNC機導入に戸惑いがあると書かれ、体制や事務処理能力の確保は読み取りにくい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    一体型による離型性の良さと短納期が価値として挙げられているが、顧客ターゲットや選ばれる理由は整理されていない。

  • 事業化までの道筋3

    加工技術の習得と職人技の表現、高精度加工の実現を今後の展望として述べているが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    鋳造用金型の直彫り加工は一般的な分野と思われ、高水準の高付加価値化を示す記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    加工時間が約半分になったとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    CAMによる自動加工と直彫りで木型工程を省く点は技術活用だが、地域やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県阿南市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への言及はわずかにうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

初めてのNC機の導入で機械操作やプログラミング等に戸惑いがあるが、今後、導入機による加工技術を習得するとともに、職人技も製品に表現できるようにし、高精度加工、納期短縮などのニーズに応えていきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。