ものづくり補助金平成27年度電気・ガス・熱供給・水道業徳島県

IoT 導入による安全・衛生・効率性向上を図る高圧ガス管理システムの提供

北島酸素株式会社

この事例のポイント

  • 在宅酸素療法患者の増加に伴いFRP製容器が増えているが、徳島県内に整備・点検できる事業所がなかった。
  • 当社工場にIoT対応の全自動膨張測定操作盤(非水套式・水套式)を導入し、全社的にIoTを活用した製品情報一元管理システムを構築した。
  • IoT対応の全自動膨張測定操作盤と製品情報一元管理システムの導入により、顧客先で長期停滞している高圧ガス容器が自動通知され、容器の管理・回収・入替を確実に行えるようになり、顧客先…

事業者のプロフィール

事業者名北島酸素株式会社
所在地徳島県 徳島市
業種ガス業
従業員数30人
資本金4,500万円
設立1953年

事業の背景

医療用ガスの安全・衛生的な使用にあたり、長期停滞しているガス容器を自動的に処理できるシステムがなかった。また使用数が増加しているFRP製医療用酸素容器の整備施設が県内になかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑在宅酸素療法患者の増加に伴いFRP製容器が増えているが、徳島県内に整備・点検できる事業所がなかった。
  • 品質・精度顧客先で高圧ガス容器が長期停滞しており、容器整備時期を過ぎた容器の管理・回収・入替が確実に行えなかった。
  • 生産能力医療機関での医療用酸素使用状況を遠隔で管理する手段がなかった。

やったこと

当社工場にIoT対応の全自動膨張測定操作盤(非水套式・水套式)を導入し、全社的にIoTを活用した製品情報一元管理システムを構築した。デジタル式バルブ脱着機、容器外面塗装装置、バルブ整備用バルブ気密試験機を導入し、土成工場でFRP製容器の点検・整備を実現した。遠隔監視システムを導入し、医療機関の医療用酸素使用状況を一元管理できるようにした。バーコードラベルプリンタも導入した。

検査測定全自動膨張測定操作盤(非水套式・水套式)
検査測定IoT対応容器測定・整備装置
ソフト製品情報一元管理システム
加工機デジタル式バルブ脱着機
その他容器外面塗装装置
検査測定バルブ整備用バルブ気密試験機
ソフト遠隔監視システム
その他バーコードラベルプリンタ

新しい製品・サービス:IoT対応の高圧ガス管理システム

事業の効果

IoT対応の全自動膨張測定操作盤と製品情報一元管理システムの導入により、顧客先で長期停滞している高圧ガス容器が自動通知され、容器の管理・回収・入替を確実に行えるようになり、顧客先の安全性が向上した。FRP製容器の整備・点検が徳島県内で実現し、県外に依頼せず迅速な対応が可能になった。医療機関の医療用酸素使用状況を一元管理できるようになり、安全・確実な安定供給が実現した。容器管理・配送・販売・使用量管理の連携が可能になり、顧客の安心・安全の向上と地域貢献ができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    社内の既存事業(高圧ガス容器管理)の延長として、IoT設備導入を通じ一元管理に広げた流れは読み取れるが、経営戦略上の位置づけの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    徳島県内にFRP製容器の整備事業所がなかったという地域の空白を強みとして捉えた記述はあるが、競争優位性の根拠や市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    長期停滞容器・県内整備不足・遠隔管理の3課題を明示し、それぞれの解決策を対応づけて書いており、課題認識は具体的。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    在宅酸素療法患者の増加やFRP容器の増加を背景に、医療機関の安全性向上と安定供給というニーズと顧客像が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    ミャンマーへの展開や新規顧客拡大の予定は示されているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    当社の IoTシステムは業界の先駆的な取り組みと記載があるが、普及度や高水準の価格化についての具体的根拠は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    医療用酸素の安定供給や医療機関の安全性向上といった社会的インフラ的意義は読み取れるが、経済波及効果の数値はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    IoTによる容器管理・配送・販売・使用量管理の連携と医療機関での遠隔監視を実現し、地域のサプライチェーンの効率化に貢献する内容が読み取れる。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    IoTの活用による高圧ガス管理の高度化はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する点は明示されていない。

  • 地域経済への波及3

    徳島県内でFRP製容器の整備・点検を実現し地域社会に貢献したと記載され、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

当社のIoTシステムは業界の先駆的な取り組みであり、新規顧客や医療機関の増加が見込める。新規展開中のミャンマーにもIoTシステムと新容器管理整備体制を導入し、展開を想定している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。