ものづくり補助金平成27年度製造業香川県

自然薯栽培による地域活性化と新商品開発

有限会社西内花月堂

この事例のポイント

  • 大量生産や製品価値の向上に対応できる設備機器を保有していなかった。
  • 地元の高齢者や障害者を雇用し、耕作放棄地を利用して自然薯を栽培するとともに、四国学院大学と産学協同で研究・開発に踏み切った。
  • 自然薯入り機能性饅頭が完成し、1日に3個から10個以内を目安に食べることで、カロリーオーバーを比較的気にせず身体の成長や生活に必要なカルシウムの1日摂取目安量を摂取できるというデ…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社西内花月堂
所在地香川県 まんのう町
業種食料品製造業
技術分野複合・新機能材料
従業員数38人
設立1951年

事業の背景

少子高齢化が進むなか、まんのう町では若年層の農業離れによって耕作放棄地が増えている。地域に支えられてきた当社は、商品の差別化だけでなく地域の活性化が他社との差別化や競争力の強化につながると考えた。そこで地域資源の有効活用と外部資本の取り込みを目指し、自然薯栽培に伴う耕作放棄地対策と高齢者・障害者の雇用創出を計画した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力大量生産や製品価値の向上に対応できる設備機器を保有していなかった。
  • コスト・採算低コストで製品を実現する必要があった。
  • 新製品・新技術効果的な機能性を持ちながら味を損なわない材料の配合を見出す必要があった。
  • 品質・精度安全・安心な品質管理を確立する必要があった。

やったこと

地元の高齢者や障害者を雇用し、耕作放棄地を利用して自然薯を栽培するとともに、四国学院大学と産学協同で研究・開発に踏み切った。導入した「マスターシェフ20リッター」で無菌の空気を含むあんこを試作したところ、特別注文の刃と無変速の回転でイメージ通りのあんこができた。饅頭の皮は大学のデータと食事摂取量基準を踏まえ、カルシウムと自家農園の自然薯を乾燥させてパウダー状にしたものを配合した。試作を15回繰り返して商品として完成させ、焼き工程の温度・時間のテストでは食味に大きな差は出なかったものの、皮の食感と食味に関わる配合に多くの時間を要した。焼成中に膨張後空気が抜けて完成品が潰れることがあるが、本事業の試作では空気が抜けず、通常より柔らかく口どけの良い饅頭に仕上がった。導入した「カップシーラー」で饅頭を脱酸素状態にし、新しい包装形態が可能となった。

加工機マスターシェフ20リッター
その他カップシーラー

新しい製品・サービス:自然薯入り機能性饅頭(商品名「まんのう名物〜さぬきのへそ〜(黒豆入り)」)

事業の効果

自然薯入り機能性饅頭が完成し、1日に3個から10個以内を目安に食べることで、カロリーオーバーを比較的気にせず身体の成長や生活に必要なカルシウムの1日摂取目安量を摂取できるというデータが得られた。空気が抜けず柔らかく口どけの良い饅頭になり、脱酸素包装によって新しい包装形態も可能になった。高齢者・障害者の雇用創出と地域資源の活用により、技術の向上や材料品質の向上につながった。機能性饅頭は思い描いていたイメージ通りに開発・製造でき、満足のいく成果となった。

今後の展望

1年後に同商品をシリーズ化した新商品の追加販売を予定しており、売上高300万円のアップを見込んでいる。5年後の売上高は1億円のアップを想定している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。