ものづくり補助金平成27年度製造業福岡県

最新式射出成形機及び高精度測定器導入による樹脂部品の高品質化、低コスト化の実現

株式会社KNK

成果生産効率は約7%向上した。

この事例のポイント

  • 従来は生産や検査設備の能力に限界があり、生産時間や検査工数を増やして対応していた。
  • 最新式の高精度ハイブリッド射出成形機(560トン)と画像寸法測定機を導入した。
  • 生産効率は約7%向上した。射出成形機の導入により温度制御が細かく短時間でできるようになり、品質が安定した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社KNK
所在地福岡県 大刀洗町
業種プラスチック製品製造業
技術分野機械制御,測定計測
従業員数110人
資本金9,800万円
設立1985年

事業の背景

株式会社KNKは樹脂成形部品を生産しており、主力は自動車関連部品である。配電機器生産で培った生産技術を生かして自動車関連産業へ参入した。完成車メーカーからのコスト要求に応える競争力の強化が欠かせない状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は生産や検査設備の能力に限界があり、生産時間や検査工数を増やして対応していた。
  • コスト・採算自動車部品はコスト競争力が求められるため、高精度化と低コスト化への対応が喫緊の課題だった。
  • 品質・精度画像寸法測定器がなく、部品を工具顕微鏡などで1個ずつ測定していた。

やったこと

最新式の高精度ハイブリッド射出成形機(560トン)と画像寸法測定機を導入した。射出成形機は40トンから1000トンまでの機械が稼働する中で導入された。画像寸法測定器により、これまで1個ずつ測定していた部品をまとめて測定できるようになった。これにより生産体制を高度化し、受注を増やして売上を拡大した。

加工機ハイブリッド射出成形機(560トン)
検査測定画像寸法測定機

事業の効果

  • 生産効率は約7%向上した。
  • 電気代は従来の3分の1程度になった。
  • 測定時間は従来の3分の1以下となった。

射出成形機の導入により温度制御が細かく短時間でできるようになり、品質が安定した。生産効率は約7%向上し、電気代も従来の3分の1程度に抑えられ、ランニングコストも下がった。画像寸法測定器により測定時間が大幅に短縮され、品質管理体制への信用が高まって受注拡大につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    自動車関連部品への参入と樹脂成形の生産技術を活かす流れは読めるが、過去の取組との一貫した経営戦略としての位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自動車部品はコスト競争力が求められると述べ、完成車メーカーのコスト要求に応える強化の必要性と、従来の設備能力の限界を具体的に示している。

  • 課題の認識と解決5

    生産時間や検査工数の増加を課題とし、画像寸法測定器で測定時間を従来の3分の1以下にするなど、数値つきの課題認識と解決策が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産効率約7%向上、電気代3分の1程度、測定時間3分の1以下と数値目標の成果が示されており、付加価値向上の実現性は読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    社員数110人や工場長の存在はわかるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力について具体的な記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    受注拡大や部品メーカーの品質管理体制への信用度向上など、選ばれる理由と顧客の反応が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    IoTによる生産・品質データ管理や検査工程の自動化を次の展開として挙げているが、スケジュールや遂行方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    樹脂成形の自動車部品という分野で、高精度・低コスト化により高付加価値化を図る方向性は読めるが、水準の定量的根拠は薄い。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    地域の製造業として自動車関連産業へ参入した点はうかがえるが、経済波及や雇用創出などの国が補助する積極的理由は記述が少ない。

  • 費用対効果4

    生産効率約7%向上、電気代が従来の3分の1程度、測定時間が3分の1以下といった数値で費用対効果の一端が示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    IoTによる生産・品質データ管理や設備周辺の自動化を検討していると述べるが、サプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    福岡県大刀洗町の地域企業であることはわかるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域成長への言及はわずかである。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

オリジナル製品を開発し、下請けを脱却してメーカーを目指す。IoTによる生産・品質データ管理や検査工程の自動化・省力化を進め、確保した人員を開発に向ける計画である。

事業者の声

これからは付加価値の高いモノづくりで、さらなる発展を目指しています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。