ものづくり補助金製造業山形県専門家確認済み

3年続けてものづくり補助金で設備を導入し、生産性と多様な人材の活用を進める

株式会社岡村工機

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社岡村工機
所在地山形県
業種精密部品の機械加工
従業員数40人
資本金3,000万円

この事例のポイント

  • 2015年度補正から2017年度まで、3年続けてものづくり補助金を活用し、段階的に設備を導入した。
  • 5軸マシニングセンターで多台持ちができる機械が増え、10パレット横型マシニングセンターで夜間の無人生産が可能になった。
  • 生産情報のIT化で暗黙知の形式知化を進め、女性・外国人・高齢者の多様な人材も活躍している。

事業の経緯

1948年設立の同社は、弱電関連メーカーが集積する山形県米沢市にて、長きに渡り時代を先駆けた機械加工による精密部品製造を手掛けている。2018年12月に超精密加工に適した「スマートファクトリー」を目指し新社屋を新設した。新社屋は超精密加工に適した温度、空調管理が可能で、業務効率化を図りやすい環境となっている。顧客の信頼、従業員の満足度を更に高め、雪の多い地元米沢の発展を支えていきたいと考えている。

1948年に設立し、弱電関連メーカーが集積する山形県米沢市で、機械加工による精密部品製造を長く手掛けてきた。

2015年度補正から3年続けてものづくり補助金を活用し、5軸マシニングセンター、画像測定器、10パレット横型マシニングセンターを導入して、業務効率化と付加価値向上を進めた。2018年12月には、超精密加工に適した「スマートファクトリー」をめざして新社屋を新設した。手書きだった生産情報のIT化や、女性・外国人・高齢者の活躍にも取り組んでいる。

事業の内容

  1. 課題:顧客のコスト低減要求と手書きの生産情報顧客からのコスト低減要求に対処するため、業務効率化と付加価値向上が求められていた。また、これまで生産情報は手書きだった。
  2. 取り組み:2015年度補正の5軸マシニングセンター2015年度補正ものづくり補助金で導入した5軸マシニングセンターにより、多台持ちができる機械が増え、取付ミスも減少して生産性が向上した。
  3. 取り組み:2016年度の画像測定器2016年度の同補助金で導入した画像測定器により、検査対象への自動焦点合せが可能となり、1作業あたり約30分の時間削減に寄与した。
  4. 取り組み:2017年度の10パレット横型マシニングセンター2017年度の同補助金で導入した「10パレット横型マシニングセンター」は、多パレット化により生産性が向上し、夜間は無人生産が可能になった。3年に渡るものづくり補助金の有効活用の結果、業務効率化と付加価値向上が図られ、顧客からのコスト低減要求にも対処可能となっている。
  5. 取り組み:生産情報のIT化と暗黙知の形式知化手書きだった生産情報をIT化することで、納期や品質情報を簡単・スピーディに共有でき、トレーサビリティも容易になった。作業員は、共有した生産情報をもとに問題点や解決策を自発的に考えるようになり、その結果、不良数の削減や納期の順守にもつながっている。さらに、AIやIoT技術も取り込み、暗黙知の形式知化を積極的に行うことで、より高品質な製品製作への取り組みがなされている。
  6. 取り組み:女性、外国人、高齢者の活躍社員全体の半数を占める女性社員や高齢者の雇用にも力を入れている。また、外国人実習生を12名受け入れ、技術を伝授し、将来の体制整備に備えている。女性が得意とする微細加工等、繊細で時間のかかる手作業は、部品ごとに「スキルマップ」を作成して「業務の見える化」を図り、洗浄工程等の軽作業や地元の短距離輸送には、60才を超えた高齢者を1名採用して対応している。さらに、将来フィリピンでの生産を検討しており、実習生が帰国後に活躍することで同国の雇用にも貢献できると考えている。

補助金を使った経費

ものづくり補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費5軸マシニングセンター(2015年度補正)
機械装置・システム構築費画像測定器(2016年度)
機械装置・システム構築費10パレット横型マシニングセンター(2017年度)

事業の効果

  • 5軸マシニングセンターで多台持ちができる機械が増え、取付ミスも減少して、生産性が向上した。
  • 画像測定器の自動焦点合せで、1作業あたり約30分の時間削減に寄与した。
  • 10パレット横型マシニングセンターで、夜間の無人生産が可能になった。
  • 3年に渡る補助金の活用で、業務効率化と付加価値向上が図られ、顧客からのコスト低減要求にも対処可能となった。
  • 生産情報のIT化で、納期や品質情報を簡単・スピーディに共有でき、不良数の削減や納期の順守にもつながっている。
  • 外国人実習生を12名受け入れ、60才を超えた高齢者を1名採用している。

審査項目に合っていた点

ものづくり補助金の審査項目

合致した審査項目4 / 5項目
直近の回(23次)の採択率35.1%応募1,275件・採択448件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性3年続けて設備を導入し、業務効率化と付加価値向上を図る方針で一貫している。この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性導入した設備ごとに、多台持ち、約30分の時間削減、夜間の無人生産の効果が出ている。この項目が◎の事例 68件
◎新市場性・高付加価値性AIやIoTも取り込んで暗黙知を形式知化し、より高品質な製品づくりを進めている。この項目が◎の事例 62件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
◎政策面女性、外国人、高齢者の活躍と、働く環境の整備に取り組んでいる。この項目が◎の事例 17件

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

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成果製作時間が約1時間短縮し、熟練工が技術開発に集中できるようになって、全社の品質が向上した。

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成果仕上工程のリードタイムが約60%短縮し、素上げ革の品質向上や多様な製品製造もできるようになった。

野球グローブ用の「素上げ革」を得意とするなめし革メーカーが、ものづくり補助金で独自のスマートファクトリー化を進めた。

出典

今後の展望

超精密加工に適した「スマートファクトリー」で、顧客の信頼と従業員の満足度を更に高め、雪の多い地元米沢の発展を支えていきたいと考えている。将来はフィリピンでの生産も検討している。

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ものづくり補助金について

直近の23次の採択率は35.1%(応募1,275件・採択448件)。いま申請できる回は「新事業進出・ものづくり補助金」として募集されています。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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