ものづくり補助金平成27年度製造業長崎県

全自動包装機器導入を通じた生産性向上と高品質商品の安定提供の確立

有限会社小林製茶

成果パッケージ工程の生産能力 200本/時間→500本/時間

この事例のポイント

  • パッケージ工程は手作業のため、計量とパッケージにそれぞれ1名の人員を配置する必要があった。
  • お茶パッケージ機械の導入を決め、展示会で以前から知っていた2社に絞り込んだ。
  • パッケージ工程の生産能力 200本/時間→500本/時間。計量からパッケージまで全自動になったことで、パッケージ工程は1名で1時間当たり500本を生産できるようになり、生産性が…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社小林製茶
所在地長崎県 佐世保市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1981年

事業の背景

県特産品である世知原茶の製造販売を手掛けており、自社生産の茶葉に加え、茶栽培農家から生葉を仕入れて荒茶及び仕上加工、販売を行っている。平成26年度に世知原町初の遠赤外線回転火入れ乾燥機を導入し、従来比最大2.5倍の生産が可能になった。従来の熱風方式と遠赤方式を組み合わせることで新商品の開発も進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能パッケージ工程は手作業のため、計量とパッケージにそれぞれ1名の人員を配置する必要があった。
  • 生産能力パッケージ工程に時間を要し、生産性が上がらなかった。
  • 品質・精度手作業のパッケージでは生産性や品質維持、均一な商品提供に課題があった。

やったこと

お茶パッケージ機械の導入を決め、展示会で以前から知っていた2社に絞り込んだ。メンテナンスにすぐ対応できる地理的に最も近い福岡に事業所がある業者を選定した。機械は使いやすく工場内の空きスペースに合うサイズの「小袋用全自動ガス充填機システム」に決定した。搬入・設置後に装置の説明を受けて機械操作や作業手順を確認し、機械能力に応じてパッケージ工程の見直しを行った。

  • 加工機小袋用全自動ガス充填機システム

事業の効果

  • パッケージ工程の生産能力 200本/時間→500本/時間
  • パッケージ工程の人員 2名→1名

計量からパッケージまで全自動になったことで、パッケージ工程は1名で1時間当たり500本を生産できるようになり、生産性が大きく向上した。茶葉の火入れや選別に時間をかけられるようになり、密閉性の向上により茶葉の酸化が抑えられて品質も飛躍的に上がった。機械は種類に応じた内容量や計量パターンを詳細に設定でき、専任スタッフの簡単な指導で誰でも作業できるようになった。余剰人員を店頭販売に配置し、丁寧な商品説明など顧客サービスの充実にもつなげている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    付加価値・賃上げの目標1時間当たり200本から500本へと生産能力が具体的に示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性創業以来の製造販売と遠赤外線乾燥機導入など過去の取組はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。
経営戦略との整合性2.3
  • これまでの取組との一貫性2

    創業以来の製造販売と遠赤外線乾燥機導入など過去の取組はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    世知原茶のブランドや遠赤・熱風併用による新商品開発にわずかに強みがうかがえるが、市場動向との関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    パッケージ工程の手作業による生産性・品質の課題が明示され、機械導入で解決する方向が読み取れるが、高付加価値化の計画は薄い。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1時間当たり200本から500本へと生産能力が具体的に示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    機械メーカーとの協議や専任スタッフへの指導に触れるが、補助事業を遂行する体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客への丁寧な商品説明や多様な商品生産など顧客サービスの方向性は読み取れるが、ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    機械導入後の作業手順見直しや人員配置の変更は書かれているが、中長期の検証やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    世知原茶の品質向上と遠赤・熱風併用による新商品開発は読み取れるが、市場の普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    県特産品・町初の設備導入など地域性はうかがえるが、波及効果や雇用創出などの国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    人員2名から1名への省力化と生産能力2.5倍の向上は読み取れるが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    知原町の冷涼な気候と茶葉の特性を活かした世知原茶の製造が書かれ、地域特性は読み取れるが、地域経済の牽引は書かれていない。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。