回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社平田商店
成果生産能力 1倍→2.5倍
| 事業者名 | 有限会社平田商店 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県 玉名市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,製造環境 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1976年 |
当社は1976年設立の有限会社で、もやしと漬物を主力製品としている。もやし業界は低価格競争が激しく、生産性と歩留まり率が低いと採算が合わない。当社は数十年前に発売直後の根取り機を導入し、約20年間使用してきた。店舗と工場は住宅街の中にある。
抱えていた課題
やったこと
約4500万円を投資し、埼玉県鶴ヶ島市の大生機械から新しいもやしの生産ライン「UDライン」を導入した。UDラインはもやしの根取りから殻取り、脱水までを行う生産ラインである。根取り率を高めて根クズなど異物の混入率を大きく下げ、製品の折れやこぼれを減らして歩留まりを向上させることを目指した。補助事業とは別に業務用計量器も導入した。
| 加工機 | UDライン(もやし根取り・殻取り・脱水ライン) |
|---|---|
| 検査測定 | 業務用計量器 |
新しい製品・サービス:最新のもやし生産設備「UDライン」
新型ラインの導入で生産能力が2~3倍になった。根取り率が上がり、根クズなどの混入や製品の折れ、こぼれが減って歩留まりが約3%向上した。洗浄しやすい構造により労働生産性が飛躍的に向上し、量産体制が確立した。現場の女性スタッフの評判も良く、働き方改革と売上アップが実現した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
もやし根取り機を約20年使い込み、旧型機の経験を踏まえて新型ラインを導入したとあり、過去の取組との連続性はうかがえる。
低価格競争が激しい業界で、見た目や利用しやすさで差別化する狙いが書かれているが、競争優位の根拠は具体性が薄い。
根クズ混入、こぼれ、折れ、歩留まりという課題を挙げ、根取り率向上で歩留まりを約3%改善したと具体的に示している。
生産能力が2~3倍にアップしたと倍率で示され、働き方改革と売上アップの実現も書かれているが、事前の目標値は明示されていない。
従業員9人の小規模企業であることと、現場の女性スタッフの評判が上々という記述があるが、補助事業の遂行体制は読み取れない。
消費者に見た目も美しく利用しやすいもやしを届けるという顧客価値は書かれているが、ターゲットやニーズの裏付けは薄い。
今後は残さ処理などを強化した進化モデルに期待とあるが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。
約4500万円を投資したと記載があるが、資金調達の方法や金融機関からの調達見込みは公開されている事例からは読み取れません。
もやし業界は低価格競争が激しいと書かれ、差別化を図る狙いがあるが、高付加価値化の水準は数値で示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
約4500万円の投資に対し生産能力が2~3倍、歩留まり約3%向上と数値が示され、費用対効果の一端がうかがえる。
洗浄しやすい構造で労働生産性が向上したとあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
熊本県玉名市の地場の漬物・もやし製造業とあるが、地域の経済成長や雇用創出への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
製造元企業との交流を続け、残さ処理などを強化した進化モデルに期待している。漬物や原料野菜を用いた飲食業の展開を考えており、同様の思いを抱く仲間と検討会を開いている。
新型ラインには、当社のもやしへの思いも反映できました。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg