ものづくり補助金平成27年度製造業熊本県

最新もやし生産設備『UDライン』の導入による生産性および品質の向上

有限会社平田商店

成果生産能力 1倍→2.5倍

この事例のポイント

  • 業界の競争激化の中で生産能力を上げ、シェアを獲得したい。
  • 約4500万円を投資し、埼玉県鶴ヶ島市の大生機械から新しいもやしの生産ライン「UDライン」を導入した。
  • 生産能力 1倍→2.5倍。新型ラインの導入で生産能力が2~3倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社平田商店
所在地熊本県 玉名市
業種食料品製造業
技術分野情報処理,製造環境
従業員数9人
資本金300万円
設立1976年

事業の背景

当社は1976年設立の有限会社で、もやしと漬物を主力製品としている。もやし業界は低価格競争が激しく、生産性と歩留まり率が低いと採算が合わない。当社は数十年前に発売直後の根取り機を導入し、約20年間使用してきた。店舗と工場は住宅街の中にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力業界の競争激化の中で生産能力を上げ、シェアを獲得したい。
  • 品質・精度根クズなど異物の混入や製品の折れ、こぼれがあり、見た目の美しさを高めたい。
  • 生産能力旧型の根取り機は約20年使用しており、生産性と歩留まり率が低く採算が合いにくい。

やったこと

約4500万円を投資し、埼玉県鶴ヶ島市の大生機械から新しいもやしの生産ライン「UDライン」を導入した。UDラインはもやしの根取りから殻取り、脱水までを行う生産ラインである。根取り率を高めて根クズなど異物の混入率を大きく下げ、製品の折れやこぼれを減らして歩留まりを向上させることを目指した。補助事業とは別に業務用計量器も導入した。

加工機UDライン(もやし根取り・殻取り・脱水ライン)
検査測定業務用計量器

新しい製品・サービス:最新のもやし生産設備「UDライン」

事業の効果

  • 生産能力 1倍→2.5倍
  • 根取り率が向上して残さ量が増えたため、差し引きで約3%向上した。

新型ラインの導入で生産能力が2~3倍になった。根取り率が上がり、根クズなどの混入や製品の折れ、こぼれが減って歩留まりが約3%向上した。洗浄しやすい構造により労働生産性が飛躍的に向上し、量産体制が確立した。現場の女性スタッフの評判も良く、働き方改革と売上アップが実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    もやし根取り機を約20年使い込み、旧型機の経験を踏まえて新型ラインを導入したとあり、過去の取組との連続性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    低価格競争が激しい業界で、見た目や利用しやすさで差別化する狙いが書かれているが、競争優位の根拠は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    根クズ混入、こぼれ、折れ、歩留まりという課題を挙げ、根取り率向上で歩留まりを約3%改善したと具体的に示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産能力が2~3倍にアップしたと倍率で示され、働き方改革と売上アップの実現も書かれているが、事前の目標値は明示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員9人の小規模企業であることと、現場の女性スタッフの評判が上々という記述があるが、補助事業の遂行体制は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    消費者に見た目も美しく利用しやすいもやしを届けるという顧客価値は書かれているが、ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は残さ処理などを強化した進化モデルに期待とあるが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    約4500万円を投資したと記載があるが、資金調達の方法や金融機関からの調達見込みは公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    もやし業界は低価格競争が激しいと書かれ、差別化を図る狙いがあるが、高付加価値化の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    約4500万円の投資に対し生産能力が2~3倍、歩留まり約3%向上と数値が示され、費用対効果の一端がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    洗浄しやすい構造で労働生産性が向上したとあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    熊本県玉名市の地場の漬物・もやし製造業とあるが、地域の経済成長や雇用創出への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

製造元企業との交流を続け、残さ処理などを強化した進化モデルに期待している。漬物や原料野菜を用いた飲食業の展開を考えており、同様の思いを抱く仲間と検討会を開いている。

事業者の声

新型ラインには、当社のもやしへの思いも反映できました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。