ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

海外展開も見据えた新規市場の開拓に必要な最新型冷却設備の導入

株式会社髙浜蒲鉾

成果冷却時間が1/5に短縮された

この事例のポイント

  • 使用しているフリーザーは老朽化から冷気漏れが激しく、冷却能力も均一でないため冷却時間を要し、急な注文に出荷が間に合わないことがあった。
  • 最新型インピンジメントフリーザー(IoT対応仕様、型番FTI-120R-4.5型)を導入した。
  • 冷却時間が1/5に短縮された。冷却時間が従来の5分の1に短縮され、受注から出荷までのリードタイムが短くなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社髙浜蒲鉾
所在地鹿児島県 いちき串木野市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,製造環境,測定計測
従業員数35人
資本金1,000万円
設立1956年

事業の背景

1928年創業の株式会社髙浜蒲鉾は、鹿児島県いちき串木野市でさつま揚げを製造販売している。TPP協定の大筋合意により、日本の食品業界はHACCPの義務化など変革の時期を迎えている。平成28年には地元行政の助成を受けてシンガポールの『Food JAPAN 2016』に出展し、現地の需要や食文化を調査した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力使用しているフリーザーは老朽化から冷気漏れが激しく、冷却能力も均一でないため冷却時間を要し、急な注文に出荷が間に合わないことがあった。
  • 新製品・新技術今後国内市場に加え海外への輸出を視野に入れると、急速冷凍が可能で冷却温度の均一化と冷却時間の短縮を図れる最新型冷却設備の導入が不可欠となっていた。
  • 販路・情報発信冷却能力等の理由から外食業界や海外への輸出に対応できず、受注を伸ばせなかった。

やったこと

最新型インピンジメントフリーザー(IoT対応仕様、型番FTI-120R-4.5型)を導入した。冷却時間は1/5に短縮され、受注から出荷までのリードタイムが短縮された。冷却温度も均一になり、より安心・安全な商品を納期短縮で提供できるようになった。冷却される全商品データをサーバーに保存し、蓄積されたビッグデータを利用して、冷凍・冷蔵庫のシステムと連結した温度監視・記録が可能となった。

加工機インピンジメントフリーザー(IoT対応仕様、型番FTI-120R-4.5型)

事業の効果

  • 冷却時間が1/5に短縮された

冷却時間が従来の5分の1に短縮され、受注から出荷までのリードタイムが短くなった。冷却温度の均一性が高まり、より安心・安全な商品を納期短縮で提供できるようになった。冷却データをサーバーに保存して温度監視・記録を行えるようになり、ビッグデータとして活用できる基盤が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    昭和3年創業以来の製法継承は読み取れるが、冷凍設備導入と経営戦略の位置付けとの結びつきは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    TPP大筋合意や香港・シンガポール展示会出展に触れ、外部環境は読み取れるが、自社の強み・弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    冷却能力の課題と冷却時間の短縮は書かれているが、高付加価値化・成長に関する計画の数値や道筋は薄い。

事業の実現可能性32%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    冷却時間が1/5に短縮とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    現地需要や食文化を調査し十分受け入れられると確信したとあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由は具体的でない。

  • 事業化までの道筋2

    今年も出展し商談会・展示会に積極的に出展するとあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    さつま揚げの一般的な普及度や高付加価値化の度合いは書かれておらず、新市場性はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    海外輸出と新規市場開拓の意向は書かれているが、経済波及効果や雇用創出の記述は見当たらない。

  • 費用対効果3

    冷却時間1/5短縮、リードタイム短縮と記載があるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    全商品データのサーバー保存とビッグデータ活用、冷凍庫システムとの連結による温度監視が書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    TPP協定や海外市場への輸出という文脈はあるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島の名産品さつま揚げ、地域の味の継承とあり地域性はあるが、地域経済の牽引効果は具体的でない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外への輸出や外食業界への販路拡大を目指し、今年もシンガポールの展示会に出展する予定である。そのほか、海外輸出に向けて商談会や展示会に積極的に出展していく。

事業者の声

故郷の味を造りつづける

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。