ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業鹿児島県

高性能刺繍機等を導入し生産システムをIoT化し生産性と効率を強化する

株式会社コズマ

この事例のポイント

  • 道着や制服などへの刺繍依頼が増加傾向にあるが、全国から寄せられる道着や帯の刺繍入り注文の大量ロットに対応できなかった。
  • 導入した12色1頭式多機能型刺繍機と高性能レーザー加工機(Lazer Pro MercuryⅢ)を、パソコンと連動させたシステムで稼働させた。
  • 刺繍機とレーザー加工機をパソコンと連動させたことで、大量ロット注文に対応できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社コズマ
所在地鹿児島県 霧島市
業種織物・衣服・身の回り品小売業
技術分野材料製造プロセス
従業員数3人
資本金300万円
設立1990年

事業の背景

霧島市国分中央で、高校・中学校・小学校・幼稚園の制服や標準服、体操服、通学帽、通学靴などの学校生活に必要な衣料品を販売している。平成21年には隼人国分サティの店舗が同時撤退し、平成24年に柔道着の通販サイト「かめ.com」を開店した。平成27年にはカジュアルファッションから完全撤退し、制服・刺繍・プリント・柔道着の4分野を強化している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力道着や制服などへの刺繍依頼が増加傾向にあるが、全国から寄せられる道着や帯の刺繍入り注文の大量ロットに対応できなかった。
  • 生産能力大量注文に対応できる体制が整っておらず、生産性の向上が課題になっていた。
  • 品質・精度お客様の多岐にわたるデザイン要望に応えるため、デザイン技術と品質の強化が必要だった。

やったこと

導入した12色1頭式多機能型刺繍機と高性能レーザー加工機(Lazer Pro MercuryⅢ)を、パソコンと連動させたシステムで稼働させた。12色1頭式多機能型刺繍機では1着当たりの刺繍に要する時間が半減した。レーザー加工機は生地を切るだけでなく、あらゆる物への名入れ加工にも使え、これまでの手作業に比べ4〜5倍のスピードアップとなった。2台の機械をシステム化したことで業務が飛躍的に効率化した。今後は道着以外の商品にも活用し、様々なスポーツ用品や衣類の加工に取り組む。

加工機12色1頭多機能型刺繍機(タジマ刺繍機)
加工機Lazer Pro MercuryⅢ(高性能レーザー加工機)
ソフトパソコンと連動させた生産システム

新しい製品・サービス:卒業生などに贈るオリジナル記念品

事業の効果

刺繍機とレーザー加工機をパソコンと連動させたことで、大量ロット注文に対応できる体制が整った。1着当たりの刺繍時間が半減し、名入れ加工も手作業に比べて大幅に速くなった。機械2台のシステム化により業務が飛躍的に効率化し、生産性が向上した。短期納品にも対応できるようになり、スポーツ系にとどまらず制服系(官公庁)などへの全国的な市場拡大を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    平成20年のプリント業開始や平成27年の制服・刺繍・プリント・柔道着への集約など、過去の取組とつながる方向性が時系列で示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    霧島市国分での学校制服販売やゼッケン・ネーム対応、全国からの道着注文といった強みは読み取れるが、市場動向の分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    大量注文に対応できなかったという課題を挙げ、刺繍時間が半減し加工が4〜5倍速になったと実績を示して生産性向上につなげている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    刺繍時間の半減や加工の4〜5倍のスピードアップは示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員3名の体制と、パソコン連動による業務効率化の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    道着・制服への刺繍や卒業生向け記念品、全国市場への拡大など、製品と顧客ターゲットが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    他用途への展開や記念品開発の方向は示されているが、遂行スケジュールや課題の解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    資本金300万円の記載はあるが、借入や金融機関からの資金調達の見込みについては書かれていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    高性能刺繍機とレーザー加工機の導入は示されているが、分野の普及度や高価格化の水準を読み取れる記述は少ない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    刺繍時間の半減と加工速度の4〜5倍化は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    2台の機械をパソコンと連動させたシステム化やIoT化の記載はあるが、サプライチェーンへの波及や新ビジネスモデルの具体は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    霧島市国分中央での店舗運営と姶良・霧島エリアでの事業は読み取れるが、地域の雇用や経済成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

導入した機械を道着以外の商品にも活用し、様々なスポーツ用品や衣類の加工に取り組む。オリジナル記念品の商品開発も行い、全国への市場拡大を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。