ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

打上タイミングを正確にコントロールした躍動感あふれる花火演出

有限会社六葉煙火

この事例のポイント

  • 花火業界は価格競争と原料資材の高騰で利益率が低下し、経営を圧迫している。
  • タイマー式半回転連射大型打上装置を導入した。
  • 打上タイミングを正確かつ安全にコントロールし、奥行きのある華やかな花火を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社六葉煙火
所在地鹿児島県 南九州市
業種その他の製造業
従業員数10人
資本金300万円
設立1993年

事業の背景

昭和58年に個人で創業し、平成5年に法人化した花火製造業者である。年間約2万発の花火玉を製造し、県内外約110回の花火大会で打上げている。特に中国製花火の輸入が増えてから価格競争が激化し、資金的問題から事故による甚大な被害も発生していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力花火業界は価格競争と原料資材の高騰で利益率が低下し、経営を圧迫している。
  • 品質・精度被害を最小限に抑えるため、電気遠隔点火による点火方法の導入が求められていた。
  • 新製品・新技術競合他社との優位性や演出力を高めるため、打上タイミングを正確に制御できる装置が必要だった。

やったこと

タイマー式半回転連射大型打上装置を導入した。打上タイミングを正確にコントロールでき、電気遠隔点火と繊細な動きや迫力を演出する専用筒が一体となった装置である。制御コントローラーはすべて日本語表記で、機能や取扱方法の理解が早く、安全性を確保しながら演出力向上を図れることを確認した。平成28年12月に導入・検収後、演出効果などの試行運用を重ね、同年8月4日の枕崎花火大会で初披露した。

  • 加工機タイマー式半回転連射大型打上装置

新しい製品・サービス:タイマー式半回転連射大型打上装置(電気遠隔点火と専用筒が一体となった打上装置)

事業の効果

打上タイミングを正確かつ安全にコントロールし、奥行きのある華やかな花火を実現した。有名花火大会で上位入賞、大会受注・卸売販売の増加、受注単価の向上を図る。以前の米国製に比べ日本語表記で判りやすく、装置が簡便なためアルバイトでも使いやすく、準備時間の短縮にもつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標受注単価向上や大会受注増加を図るとあるが、具体的な付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    電気遠隔点火を導入し安全対策を重視してきた経緯や花火競技会での受賞実績が書かれており、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    中国製花火との価格競争の激化と、競技大会での受賞実績による演出力のアピールが書かれているが、市場と経営資源の強み弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    価格競争や原料高騰による利益率低下という課題認識と、受注単価向上を図るという方向性が書かれているが、数値目標は示されていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注単価向上や大会受注増加を図るとあるが、具体的な付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    昭和58年の創業以来、年間約2万発の製造と約110回の大会打上げの実績があり、体制はある程度読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    有名花火大会での上位入賞や有料観覧席など顧客の価値は書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の取組みとして、主催者への説明や早めのアプローチ、受賞増加などの方向性が書かれているが、スケジュールは明確でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    花火の演出力向上や高価格化を図る方向性はうかがえるが、同分野での高水準の高付加価値化を示す具体的記述は少ない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地域振興の一翼を担う花火大会への貢献や観覧者増加による増収効果が触れられているが、波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    受注増加や単価向上を図るとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    地域振興の一翼を担う花火大会に関わるとあるが、地域の経済成長を牽引する具体的な記述は薄い。

今後の展望

花火競技大会での受賞を増やし演出力をアピールしていく。主催者には演出効果を説明し、観覧人数の増加や有料観覧席などでの増収効果を理解してもらう必要があるため、早めのアプローチを心掛けている。自社ホームページを開設し、ホテルや個人からの依頼にも対応する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。