ものづくり補助金平成27年度製造業沖縄県

最新機械設備の導入で製造プロセス改善による製品納期短縮の実現

株式会社日新電機システム

成果製品納期 15日→5日

この事例のポイント

  • 電気機械器具の最終組付けに使う保護板の塗装設備がなく自社で製造できず、外注先への発注待ちで手待ち状態が1週間もあり、顧客の希望納期に応えられなかった。
  • 粉体塗装設備を導入し、外注していた保護板を自社で製造できる体制を整えた。
  • 製品納期 15日→5日。納期が15日から5日に短縮され、スケジュール管理がしやすくなり、顧客の要望にスピーディーに応えられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社日新電機システム
所在地沖縄県 うるま市
業種電気機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数26人
資本金2,130万円
設立2011年

事業の背景

当社は分電盤や配電盤などの電気機械器具の設計・製造・販売を行っている。最終工程で組み付ける保護板は、製造に必要な塗装設備がないため外注先へ発注しており、注文後の製造に時間がかかっていた。県内需要は衰える様子がなく、当社の受注・売上は順調に伸びている一方、県内の盤屋業界は年齢層が高く人材育成が課題となっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程電気機械器具の最終組付けに使う保護板の塗装設備がなく自社で製造できず、外注先への発注待ちで手待ち状態が1週間もあり、顧客の希望納期に応えられなかった。
  • 生産能力配線に必要な銅製パーツの穴あけを中堅社員が手作業で一穴ずつ行っており、作業時間が膨大で労働環境の改善と効率化が急務だった。
  • 人手・技能県内の盤屋業界は他業種に比べ年齢層が高く、人材育成が急務となっていた。

やったこと

粉体塗装設備を導入し、外注していた保護板を自社で製造できる体制を整えた。手作業で行っていた工程の全自動化を図るため、油圧式NC形鋼加工機アイアンワーカーを導入した。銅製パーツの加工にも自動化による作業効率の改善を取り入れ、誤差や狂いの発生を抑えた。導入後は受注から最短5日間で納品できるようになった。

その他粉体塗装設備
加工機油圧式NC形鋼加工機アイアンワーカー

事業の効果

  • 製品納期 15日→5日

納期が15日から5日に短縮され、スケジュール管理がしやすくなり、顧客の要望にスピーディーに応えられるようになった。銅製パーツの加工では作業効率が改善し、ヒューマンエラーがなくなったため、中堅・新人を問わず高い品質を保てるようになった。このほか製造コストの削減、外注費用200万円の削減、残業の削減といった成果も上がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    分電盤・配電盤の製造を行う中で、保護板の内製化を目指し粉体塗装設備を導入したと読み取れるが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県内の盤屋需要は衰えず受注・売上が順調に伸びていると書かれているが、競争優位性の根拠となる強み・弱みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決5

    外注待ちで手待ちが1週間、納期15日が5日に短縮し約90%削減と、課題と解決効果が数字で示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    納期15日→5日、外注費用200万円削減、残業削減など数値目標と成果が示されており実現性が読み取れるが、賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    人材育成が急務とし高卒者2名を採用した点は読み取れるが、補助事業を遂行する事務体制や担当者の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客の要望にスピーディーに応えられるようになったこと、高水準の製品提供を掲げる点は読み取れるが、ターゲット顧客の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    保護板の内製化を定着させ、その後に他部品へ展開する方針が示されているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    電気機械器具の製造で、分電盤等の製造分野は一般的であり、高付加価値化・高価格化を図る記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    県内需要に地元企業で応えるため他社との連携が不可欠と述べ、地域経済への貢献意図がうかがえるが、波及効果の数値はない。

  • 費用対効果4

    設備導入で外注費用200万円削減、製造コスト削減、納期約90%削減など投資に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    粉体塗装設備や全自動化の導入は書かれているが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    県内の盤屋需要に応え、地元企業として県内市場でのチャレンジを掲げており、地域の経済成長への関与がうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

自社内製化の体制を定着させ安定供給を目指す。保護板以外の製造にも挑戦したい。県内需要に応えるには他社との連携が不可欠であり、設備導入で削減した経費は社員のスキルアップに投資していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。