精密ヘリカルギヤ製作向けの超精密冷間鍛造用金型の試作開発
放電加工技術を高度化するため、低熱変位構造や高精度回転・割出装置などを取り入れた。
効果:放電加工の工数 7日→4日
株式会社スペリア
| 事業者名 | 株式会社スペリア |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 河北町 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 複合・新機能材料 |
| 従業員数 | 55人 |
| 資本金 | 7,500万円 |
| 設立 | 1969年 |
当社の主力事業は半導体・液晶製造装置の製造である。最終ユーザーが海外メーカーで、半導体業界の変化が激しく、製造装置のリードタイム短縮の要求が強まっている。製造装置に含まれる真空機器は外注しており、真空脱泡チャンバーの調達に時間を要していた。
抱えていた課題
やったこと
従来アクリル製が主流の真空脱泡チャンバーに対し、アクリルより安く、すでに他事業で多く使用しているため低コストで仕入れられる硬質塩化ビニール(塩ビ)でチャンバーを企画、設計、製作した。チャンバー内部の空気を遮断するため、蓋部分にアリ溝を設けゴムパッキンを入れる構成とし、アリ溝の精度を確保するために高精度のNCルーターを導入してアリ溝を加工した。第一次試作では販売中のアクリル製大型チャンバーと同サイズの塩ビ製チャンバーを設計し、真空度テストを行ったが、規定の真空度に達するまで10分以上を要し、材料使用量が想定以上に多く重量がかなり重くなった。さらに長方形形状は溶接箇所から破損するリスクがあった。第二次試作では円筒状仕様に設計を変更し、大型の前に小型で製作して検討した後、第三次として塩ビ製大型チャンバーの試作品を完成させた。
新しい製品・サービス:塩ビ製大型円形真空脱泡チャンバー
塩ビ製大型円形真空脱泡チャンバーの開発が完了した。今後は半導体用真空機器部品の新製品の受注に活用し、自社ブランド製品として販売する計画である。既成のアクリル製チャンバーより低コストであることをホームページ上で簡単に確認できる見積りシステムも検討している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
半導体製造装置の主力事業に関連し、真空脱泡チャンバーの外注を内製化する過去からの延長線上の取組として位置付けられている。
海外メーカーからのリードタイム短縮要求とウエハー大型化の外部環境を踏まえ、スピーカ製造で培った技術を活かす内容になっている。
外注によるリードタイムと大型化による高価格という課題を明示し、内製化と自社ブランド化で解決する計画になっている。
公開情報では判断できません。
社内に55名の製造体制と既存の半導体機器製造・加工設備があり、試作を重ねて開発を完了させている。
アクリル製より安価な塩ビ素材を選び、低コスト見積もりの簡易システムや用途別カスタマイズで顧客に選ばれる理由を整理している。
第一次・第二次試作で重量や溶接破損、真空到達時間の課題を検証し、第三次試作で開発完了に至る経緯が具体的に示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
アクリル製が流通する中で大型の塩ビ製円形チャンバーを開発し、既存製品より低コストとする差別化を図っている。
地域の雇用創出や経済波及への言及はなく、国が補助する積極的理由は薄い。
公開情報では判断できません。
塩ビ製チャンバーの開発やホームページでの見積もりシステム検討はあるが、先端デジタル技術の活用は明確でない。
公開情報では判断できません。
山形県の地域特性への言及は会社所在地程度で、地域の雇用や経済成長を牽引する記述は薄い。
今後は大きさや使いやすさを追求して細部を改良し、半導体用真空機器部品の新製品受注と自社ブランドでの販売に向けて計画を進める。ユーザーの不便に応え、用途に応じてカスタマイズするなどメーカーとして確立することをめざす。
放電加工技術を高度化するため、低熱変位構造や高精度回転・割出装置などを取り入れた。
効果:放電加工の工数 7日→4日
切断後の材料を連続して洗浄できるよう、高機能切断機と試作洗浄機を導入し、王崎工場に配備して実験を行った。
効果:洗浄良品率 60%→80%
非接触で形状を測定できる3次元デジタイザーを導入し、金型及び金型部品の製造における摩耗変化を測定した。