ものづくり補助金平成28年度卸売業、小売業茨城県

新タイプのコインランドリーによる「街のクリーニングステーション」の開発

この事例のポイント

  • ガソリンの原料価格が下落し売上高が低下傾向にあった。
  • 敷地内にコインランドリー用の組み立て式プレハブを建て、本補助事業を活用して洗濯乾燥機2台、乾燥機4台、洗濯機1台を購入し設置した。
  • 2018年2月の開始後、予想どおり近隣の子育て中の主婦を中心に利用が増えた。

事業者のプロフィール

所在地茨城県 鹿嶋市
業種その他の小売業
従業員数4人
設立1965年

事業の背景

1965年創業のガソリンスタンドで、ガソリン販売、自動車の整備や洗車、プロパンガスの販売及びガス管敷設事業を手がけている。利用者は隣接する住宅地の住民が中心で、法人客は4割程度である。店舗から半径5キロ圏内にコインランドリーがなく、利用客から近くにあれば助かるという声があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ガソリンの原料価格が下落し売上高が低下傾向にあった。
  • 新製品・新技術自動車の燃費向上とハイブリッド化でガソリン販売量が減少し、整備や洗車で利益を補っていた。
  • 販路・情報発信今後のガソリン売上減少に備えて新たな収入源が必要だった。
  • 販路・情報発信雨の日は洗車の台数が少なく、売上に響いていた。

やったこと

敷地内にコインランドリー用の組み立て式プレハブを建て、本補助事業を活用して洗濯乾燥機2台、乾燥機4台、洗濯機1台を購入し設置した。室内にカフェスペースとキッズスペースを設け、洗濯が仕上がるまで過ごせるよう配慮した。ガソリンスタンドとコインランドリーという「洗う」ことを目的にした施設を1カ所にまとめ、「街のクリーニングステーション」として2018年2月にスタートした。

加工機洗濯乾燥機
加工機乾燥機
加工機洗濯機

新しい製品・サービス:コインランドリー事業

事業の効果

2018年2月の開始後、予想どおり近隣の子育て中の主婦を中心に利用が増えた。今まで利用のなかった高齢者からも近くにできて便利と好評を得ている。雨の日は洗車の台数が減っていたが、ランドリー利用者が増えて売上が上がった。コインランドリーの利用中に給油や整備、洗車を希望する客も増え、自動車と衣服の総合的なクリーニングを提供する思いが形になりつつある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    ガソリン販売量の減少を受けて新たな収入源を模索し、コインランドリー事業に着目したと書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に記述されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    半径5キロ圏内にコインランドリーがないことや、利用客からの要望があったことが書かれ、市場と自社の強みを踏まえた判断が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    売上減少やガソリン販売量の減少という課題認識は読み取れるが、高付加価値化や成長につながる具体的な事業計画の数値は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員4人の小規模体制と、今後クリーニング技術を有するスタッフを常駐させる予定があることがうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    子育て中の主婦や高齢者など利用者像が示され、カフェやキッズスペースなど選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の靴専用洗濯乾燥機の導入やお届けサービスなどの展開予定が示されているが、スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    コインランドリーとガソリンスタンドを組み合わせた取組で、地域の既存事業との差別化が見られるが、分野の普及度に関する記述は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    住民の快適な暮らしを支える地域サービスとしての役割がうかがえるが、雇用創出や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果2

    利用増加や雨の日の売上向上が述べられているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ガソリンスタンドとコインランドリーの連携による地域貢献がうかがえるが、先端的なデジタル技術の活用は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    鹿嶋市の住宅地に隣接し、半径5キロ圏内にコインランドリーがない地域の特性を活かした事業であることが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

クリーニング技術を有するスタッフを常駐させ、クリーニングアドバイザーとして汚れ落としの方法を助言する予定である。持参した洗濯物を預かり洗濯を代行する「お届けサービス」や、仕上がりを知らせる「仕上がりお知らせサービス」にも取り組む。運動靴を洗う靴専用洗濯乾燥機の導入も予定している。

事業者の声

街のクリーニングステーション イコール 住民が気軽に集まれる場所として活用してほしい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。