ものづくり補助金平成28年度製造業神奈川県

画期的『医薬品運搬ケース』の量産化による

有限会社樹脂リードモデル

この事例のポイント

  • 従来は3軸のNC加工機で型を作り、トリミングを手作業で行っていたため、生産リードタイムが長かった。
  • 医薬品の原料をマイナス度の超低温で運ぶ医薬品運搬ケースの開発に取り組んだ。
  • 5軸NCルータマシンの導入により、生産リードタイムを短縮し、頑丈かつ軽量な運搬ケースの量産化を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社樹脂リードモデル
所在地神奈川県
業種プラスチック製品製造業
技術分野デザイン,精密加工

事業の背景

当社は自動車、電気、建材などに使用する様々な樹脂製品を製造している。医薬品運搬ケースは大手ヘルスケア企業からホームページ経由で問い合わせを受けた案件で、当初は小ロットでの製造だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は3軸のNC加工機で型を作り、トリミングを手作業で行っていたため、生産リードタイムが長かった。
  • 納期・工程取引先から海外向け新薬運搬用ケースを月産50セット以上納入するよう求められ、生産体制の強化が必要だった。

やったこと

医薬品の原料をマイナス度の超低温で運ぶ医薬品運搬ケースの開発に取り組んだ。真空成型は既に行っていたため、5軸NCルータマシンを導入し、型の作成とトリミングの工程を効率化した。補助事業期間完了後すぐに事業化を進めたが、運送会社の搬入時のミスで新型ケースが破損した。生産リードタイムをさらに短縮し、頑丈かつ軽量な運搬ケースの量産化にこぎつけた。

加工機5軸NCルータマシン

新しい製品・サービス:マイナス度の超低温で医薬品の原料(バルク)を維持する医薬品運搬ケース

事業の効果

5軸NCルータマシンの導入により、生産リードタイムを短縮し、頑丈かつ軽量な運搬ケースの量産化を実現した。生産現場では女性や若手社員が活躍している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去に真空成型を行っていた点はうかがえるが、経営戦略上の位置付けや一貫した事業方針は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    大手ヘルスケア企業からHP経由で問い合わせを受けた点はあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決3

    生産リードタイムの短縮と量産化にこぎつけた点は書かれているが、課題認識の詳細や高付加価値化の仕組みは具体性が薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    月産50セット以上の納入要求はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    女性や若手社員が生産現場で活躍しているとあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医薬品の原料をマイナス度の超低温で運ぶ用途、頑丈かつ軽量な点、小ロット対応など製品価値と顧客像が具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    事業化の流れと運送時の破損という課題は書かれているが、解決方法やスケジュールの妥当性は明確でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    医薬品運搬ケースという分野は読み取れるが、普及度や高付加価値化の水準を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    海外向け新薬運搬という用途はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    5軸NCルータの導入はあるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    医薬品分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への寄与は記述されていない。

  • 地域経済への波及3

    タイトルに地域連携とあるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の具体的な記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。