回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
| 所在地 | 富山県 南砺市 |
|---|---|
| 業種 | 木材・木製品製造業 |
| 従業員数 | 3人 |
| 設立 | 1898年 |
当工房は明治31年より3代にわたり、国指定伝統工芸「井波彫刻」を生業としてきた。社寺仏閣の装飾彫刻や祭礼彫刻、住宅欄間、木製看板などを手がけてきた。木玉を中心とした社寺授与品は、さらに広く提案していく方針だった。
抱えていた課題
やったこと
木材を切断し荒削りに仕上げる新たなオーダーメイドの機械を導入した。木材を、たくさんの小さな木片に切断し、角をランダムに落として荒削りの状態にまで仕上げる。サイズを入力し木材をセットするだけになり、安全かつ時間と手間の大幅な軽減を実現した。機械メーカーにオーダーメイドの研磨機を製作依頼し、一度にたくさんの滑らかな手触りの木玉を作り上げることに成功した。
| 加工機 | 木材を切断し荒削りに仕上げる機械(木玉の切断・荒削り機) |
|---|---|
| 加工機 | オーダーメイドの研磨機 |
新しい製品・サービス:木玉を中心とした木製の社寺授与品(安産お守り、おみくじ、記念品など)
木玉を一度に大量に作れるようになり、量産体制を確立した。小さな木片の切断や角落としを機械化したことで、危険を伴う手作業が減り、安全性と作業時間・手間が大きく改善した。木玉を使った神社の授与品は、お参りする人と神社の交流を生み、新規の社寺からの彫刻制作や修復の発注にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の木玉試作や社寺授与品の取組から新サービスへつなげる流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けを明示する記述は薄い。
神社との連携や物語性のある授与品という差別化は読み取れるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。
量産困難や危険な手作業という課題は示されるが、高付加価値化や成長につながる数値的な事業計画は書かれていない。
付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。量産による成果の方向性のみがうかがえる。
従業員数3人と工房体制は分かるが、補助事業を遂行する人材や事務処理能力の確保について記述はほぼない。
物語性を込めた木製授与品、しけ絹の巾着、干支の置物など製品の価値と選ばれる理由が具体的に書かれている。
今後は量産体制のシステムを確立するとあるが、スケジュールや課題の解決方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
木玉は真円でなく楕円形で手触りが滑らかという高付加価値の製品特性が、具体的な製品説明とともに示されている。
国指定伝統工芸の井波彫刻の継承や地域の神社との交流に触れるが、経済波及や雇用創出の数値は示されていない。
補助金額や付加価値額の増加、費用対効果を示す数値は書かれておらず、効果は定性的な記述にとどまる。
機械化によるサービス提案はあるが、先端的なデジタル技術の活用や地域サプライチェーンへの貢献は明確でない。
公開されている事例からは読み取れません。
地域の井波彫刻と髙瀬神社などの地域資源を活かした授与品で、地域の工房や社寺との交流を生んでいると書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
工房に機械を中心とした生産環境を整え、量産体制のシステムを確立し、木玉を中心とした木製の社寺授与品をさらに多方面へ提案していきたいとしている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間
2018年11月に、それまで職人が手でやっていた木材加工のほぼ全てを自動化するNC加工機を導入した。