ものづくり補助金平成28年度製造業京都府

革新的成形方法による樹脂ペレット原料での切削試作事業の確立

有限会社グッドウッドKYOTO

成果リードタイム 42日→4日

この事例のポイント

  • 近年増えている顧客指定の樹脂素材での試作要望に、従来の設備と技術では応えにくかった。
  • 顧客指定の樹脂ペレットをゴム型に詰め、ゴム型の内部を真空状態にする。
  • リードタイム 42日→4日。顧客指定の樹脂ペレットを使った切削用材料を自社で生産できるようになり、従来方式より必要なペレット量を大幅に減らせた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社グッドウッドKYOTO
所在地京都府 城陽市
業種プラスチック製品製造業
技術分野材料製造プロセス,精密加工
従業員数15人
資本金3,000万円
設立2004年

事業の背景

当社は1998年創業の樹脂切削加工業者で、プラスチックの板材や丸棒をNC旋盤やマシニングセンターで精密部品に加工している。近年は最先端技術開発に関わる試作品の依頼が多く、多様な素材で小ロットかつ短納期の対応が求められている。同業他社は大量で納期に余裕のある案件を中心に受注しており、試作品のような極めて小ロット・短納期の案件には対応できていない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術近年増えている顧客指定の樹脂素材での試作要望に、従来の設備と技術では応えにくかった。
  • コスト・採算従来の固化押出成形では1ロット最低300kgの樹脂ペレットが必要で、試作に必要な1kg程度の切削用材料に対してコストが約300倍になり、リードタイムも長く、予算や納期の制約で顧客の依頼を断念せざるを得なかった。

やったこと

顧客指定の樹脂ペレットをゴム型に詰め、ゴム型の内部を真空状態にする。成形装置でゴム型を入れ、樹脂ペレットが溶融するまで加熱し、内部を真空状態に維持したまま冷却する。溶融した樹脂が固まると切削用材料が完成し、それを切削加工して試作部品を作る。この革新的成形法に対応するため、厚板の切削用材料を効率的に成形できる装置を新たに導入した。

加工機厚板の切削用材料を成形する装置(厚板材料成型機と推定)

新しい製品・サービス:革新的成形法による樹脂ペレット原料の切削用材料と、それを用いた切削試作サービス

事業の効果

  • リードタイム 42日→4日
  • 材料コスト 1倍→0.1倍

顧客指定の樹脂ペレットを使った切削用材料を自社で生産できるようになり、従来方式より必要なペレット量を大幅に減らせた。コストは10分の1、リードタイムは6週間から4日に短縮された。同業他社と比べて差別化と競争優位性が高まり、評価試験用の試作品を依頼する顧客や、部品メーカーから切削用材料の生産依頼が来るなど対応の幅が広がった。直接の売上への貢献はまだ大きくないが、樹脂ペレットメーカーからのサンプル制作依頼もあり、当社の認知が広がっている。

今後の展望

自動車業界では車両の軽量化のため金属やアルミ部品から樹脂への置き換えが検討されており、情報家電、医療、航空、宇宙、食品など多くの業界でも樹脂のニーズが高まっている。今後は250℃までしか対応できていない現状から、より溶融温度の高い高グレードの素材に対応することを目指す。あわせてさらなるコストダウンを実現し、量への対応も進めて幅広い業界のニーズに応えていく考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。