ものづくり補助金平成28年度学術研究、専門・技術サービス業奈良県

レーザースキャナー搭載型ドローンによる3次元地形モデル作成事業

サンディスト株式会社

この事例のポイント

  • 年々高度化する市場の需要に対して部分的にしか対応できず、工程の長期化や高コスト化を余儀なくされる場面があった。
  • 本事業では、最新型のレーザースキャナ搭載型ドローンを導入した。
  • ドローンによる3次元測量手法が加わり、これまで難しかった建設業者からの受注や、植生のある状態での3次元測量の受注が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名サンディスト株式会社
所在地奈良県 大和高田市
業種技術サービス業
設立1986年

事業の背景

当社は昭和61年に測量会社として創業し、地方自治体の公共測量などを中心に事業を行ってきた。平成24年頃から地上型レーザースキャナを主軸に、ドローンによる空中写真からの3次元データ作成へと事業領域を3次元測量に特化させてきた。平成27年に国土交通省がi-Constructionの推進を発表し、設計前から施工後までの各段階で3次元測量が求められるなど、新たな市場が生まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程年々高度化する市場の需要に対して部分的にしか対応できず、工程の長期化や高コスト化を余儀なくされる場面があった。
  • 新製品・新技術平成28年に市販化された最新型のレーザースキャナ搭載型ドローンを導入できていなかったため、現状では困難だった要望に対応できなかった。

やったこと

本事業では、最新型のレーザースキャナ搭載型ドローンを導入した。これにより、3次元地形データの取得方法に新たな選択肢を提案することが可能になった。これまで対応が難しかった建設業者からの受注や、樹木等の植生がある状態での3次元測量の受注にも対応できるようになった。

検査測定レーザースキャナ搭載型ドローン

新しい製品・サービス:レーザースキャナ搭載型ドローン(最新機種)

事業の効果

ドローンによる3次元測量手法が加わり、これまで難しかった建設業者からの受注や、植生のある状態での3次元測量の受注が可能になった。急傾斜地や砂防河川などの急峻な山間部でも、作業員の安全を確保しつつ作業時間を大幅に短縮できるようになった。現場に応じてコストや日数を加味した最適な測量方法を提案できるようになり、先端技術を扱う関係で社員の平均年齢が若返るという副次効果も生まれた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成28年度事業から継続して3次元測量に特化し、社名変更も専門化の方針を示すと書かれ、経営戦略との一貫性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内唯一の地上3次元測量の全オプション対応と、国交省案件の毎年受注・優良企業表彰が強みとして具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    i-Constructionに伴う新市場への対応が課題として示されるが、数値を伴う事業計画としての記述は薄い。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    平均年齢の若さと先端技術の習得の早さが書かれ、人材面の体制はうかがえるが、事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    植生下や急傾斜地での受注可能性、コスト・日数を加味した提案など顧客ニーズへの対応は書かれるが、ターゲットの数値的裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入機材の活用方法は述べられるが、中長期の検証やスケジュール、課題解決方法の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    地上型レーザースキャナやドローン測量は普及途上と読める一方、市場での高付加価値性を示す数値は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    i-Constructionに伴う3次元測量の新市場創出という国の政策との関連が書かれ、公的意義はうかがえる。

  • 費用対効果2

    作業時間の大幅短縮とコスト最適化が書かれるが、補助金額に対する効果を示す数値は含まれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    LiDAR SLAMによる市街地やトンネル内の移動体計測など先端技術の活用が書かれ、イノベーションへの貢献がうかがえる。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    i-Constructionに沿った3次元測量分野の新市場形成に触れ、構造転換との関連がうかがえるが、明示的な記述は限定的。

  • 地域経済への波及2

    奈良県内での唯一性は書かれるが、地域の雇用創出や経済成長への言及はわずかにうかがえる程度。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

3次元測量専門として今後も事業展開していく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。