ものづくり補助金平成28年度製造業奈良県

顧客が要求する短工期化に対応する鉄骨加工技術の確立

堀田晃和株式会社

成果加工時間は約11%短縮

この事例のポイント

  • 既存設備では寸法・穴あけ位置の精度不良が発生することがあった。
  • ドリル穴あけと丸鋸切断を一台で行う自動測長付穴あけ切断複合機を導入した。
  • 加工時間は約11%短縮。高速で高精度な穴あけ・切断が可能になり、自動搬入・搬出により作業が効率化した。

事業者のプロフィール

事業者名堀田晃和株式会社
所在地奈良県 大和高田市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数50人
資本金8,800万円
設立2002年

事業の背景

当社は鋼材等の卸販売を行い、得意先との共存が企業継続の必須条件である。今後は加工精度の向上が求められ、構造物の測定方法は測量からより精度の高いカメラ測定へ移ると見込まれる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存設備では寸法・穴あけ位置の精度不良が発生することがあった。
  • 生産能力既存設備は生産性が低く、コストは増加傾向にあった。
  • 人手・技能ラインとラインのつながりの作業には、まだ人による力仕事が残っていた。
  • 生産能力現有の主要設備では、日進月歩で進む技術への対応に限界があった。

やったこと

ドリル穴あけと丸鋸切断を一台で行う自動測長付穴あけ切断複合機を導入した。オプションの自動搬入装置と自動搬出装置を付け、材料の搬入から送り出し、搬出までを全工程で自動化した。これにより穴あけ工程と切断工程が一つの機械で行えるようになった。複合機の新設で大型形鋼と小型形鋼の加工を別ラインに分けた。

加工機自動測長付穴あけ切断複合機(ドリル穴あけ&丸鋸切断複合機)
その他自動搬入装置
その他自動搬出装置

事業の効果

  • 加工時間は約11%短縮
  • 加工量は約26%増

高速で高精度な穴あけ・切断が可能になり、自動搬入・搬出により作業が効率化した。大型形鋼と小型形鋼の加工を分けたことで双方の生産効率が上がり、顧客の納期ニーズへ柔軟に応えられるようになった。品質と精度の向上で大型サイズの加工に対する顧客の支持を得て受注が増加し、社内の製品への信頼も高まり営業に自信を持てるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    鋼材加工を事業の柱とし、既存の加工設備の限界から複合機導入に至った経緯は読み取れるが、戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大型サイズ加工で顧客支持を得て受注が増えたとあり強みはうかがえるが、市場動向や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    加工精度不良・生産性低下・コスト増という課題を挙げ、複合機と自動搬入出で加工時間約11%短縮、加工量約26%増と解決を数字で示している。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工時間約11%短縮・加工量約26%増の実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客の納期ニーズへの柔軟な対応と大型形鋼の加工支持は述べられるが、ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は機械NCデータのLAN接続と一括管理による情報共有を目指すとあるが、スケジュールや課題解決方法の詳細はない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ドリル穴あけと丸鋸切断を一台で行う複合機の導入が述べられるが、ジャンルの普及度や高価格化の裏付けは示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    構造物測定の高精度化への対応が述べられるが、波及効果や雇用創出への言及はない。

  • 費用対効果3

    加工時間約11%短縮と加工量約26%増の効果は示されるが、投資額に対する費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    自動搬入・搬出や各工場のNCデータ一括管理などデジタル活用はあるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県大和高田市の立地に触れるが、地域の特性を活かした成長や雇用創出への具体的な記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回導入した複合機を含む各工場の機械設備のNCデータを社内LANで接続し、事務所のPCで一括管理して情報共有を進め、さらなる効率化を目指す。5年目の売上目標は100億円である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。