高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
株式会社すえ木工
成果塗装ガンの変更で塗着効率は25%高まった
| 事業者名 | 株式会社すえ木工 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県 津山市 |
| 業種 | 家具・装備品製造業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 98人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1952年 |
すえ木工は家具事業と大型プラスチック成形(RIM成形)事業の2事業を展開している。祖業は1945年創業の家具事業で、美作地域の木材を使った収納家具をオーダーメイドで短納期に納めている。大型プラスチック成形事業は1992年に参入し、反応射出成形(RIM)で国内に10社程度ある中で生産量はトップクラスである。主力は農機の外装パネルで、自社提案塗料の高い耐候性が取引先から評価され増産要請が来ていた。
抱えていた課題
やったこと
塗装工程を抜本的に見直し、6点の刷新を行った。①塗料を2回塗装から1回塗装に変更した。②エアスプレー方式から非静電ベル方式に変更し、塗装ガンを変更した。③新しい塗装ブースと乾燥炉を導入して塵を削減した。④塗装ロボットを導入した。⑤各塗装部品に二次元バーコードを貼り、バーコードから塗装プログラムを呼び出すIoTシステムを導入した。⑥検査工程でタブレット上端末を1人1台支給し、50項目にのぼる塗装条件を個々の製品と紐付けてデータを蓄積し品質管理に使えるようにした。
塗料変更とロボット導入で塗装作業の効率が上がり、塗着効率も向上した。塗装ブースと乾燥炉の刷新で塵の付着が減り、バフ研磨作業も削減できた。バーコードによる塗装プログラム呼び出しで入力ミスがなくなり、品質管理データの蓄積で不良の原因が瞬時にわかるようになった。PDCAサイクルを回す速度も数倍早くなった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
RIM成形は1992年参入以来の主力事業で、塗装工程の刷新が過去の事業活動の延長として位置付けられている。
国内10社程度のうちトップクラスの生産量で、自社提案塗料の高い耐候性が取引先に評価され増産要請を受けている。
不良率189%、バフ研磨10人を課題として特定し、塗装工程を6点で抜本刷新。研磨は7人に削減されデータ管理で原因特定が迅速化した。
塗着効率25%向上、塵付着3分の1減、研磨10人から7人へ削減など、改善効果の数値目標と実績が示されている。
2018年に塗装システム刷新を実施し、その後も成形・加工へ改善を広げた実績があり、遂行能力は一定程度読み取れる。
農機外装パネルの取引先からの増産要請と自社塗料の耐候性評価が示され、ニーズと選ばれる理由が読み取れる。
塗装工程の6点の改善内容と導入後の成果が時系列で示され、課題解決の方法は妥当に読み取れる。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
RIM成形は国内10社程度の特殊な方式で、大型・耐熱・高強度の高付加価値成形を手がけ、小型から大型まで対応できる点が特徴。
大型樹脂成形の技術と地域の木工事業を結集した製品開発などが示され、地域産業への波及が読み取れる。
改善投資に対し不良低減、人員削減、PDCA高速化など効果が示され、費用対効果は一定程度読み取れる。
ロボット塗装、IoTによるバーコード連携、データ蓄積による品質管理を導入し、デジタル技術で業界の品質管理に貢献し得る。
大型樹脂成形の高付加価値化は触れられているが、日本経済の構造転換への言及は薄い。
美作地域の木材を使う家具事業と大型成形を組み合わせ、地域資源を活かした事業として雇用を担う点が読み取れる。
今後は在庫管理と受注のシステムを連携させ、誤出荷を防ぐ取り組みを進める。成形や加工でもシステムによる改善を進めている。
不良の原因がすぐわかるので手を打てる。PDCAサイクルを回すのが数倍早くなった。
公式の事例集より(原文のまま)
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
PDFを基軸に複雑な演算処理を直接行える製版用高性能演算システム「EQUIOS-PTR」を導入し、処理速度と精度を向上させて高品質化と短納…
効果:処理時間 60分→5分