ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

ドライアイス洗浄ノズルの幅広化

有限会社クールテクノス

成果洗浄幅 1倍→4倍

この事例のポイント

  • 従来のスポットノズルは洗浄幅がφ10〜13mm程度と狭く、洗浄範囲が広いほど洗浄に時間がかかっていた。
  • 3軸立形マシニングセンタを5軸化し、NC旋盤を導入して金属加工を内製化した。
  • 洗浄幅 1倍→4倍。従来スポットノズルより4〜5倍の洗浄幅となり、洗浄力の向上が認められた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社クールテクノス
所在地徳島県 鳴門市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工,表面処理
従業員数6人
資本金300万円
設立2006年

事業の背景

当社は液化炭酸ガスボンベに直結したノズルからドライアイス粒子を生成して対象物を洗浄する装置を開発し、製品化している。現在製品化しているスポットノズルの洗浄幅はおよそφ10〜13mm程度である。洗浄範囲が広いほど時間がかかるため、幅広ノズルの製品化に取り組んだ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のスポットノズルは洗浄幅がφ10〜13mm程度と狭く、洗浄範囲が広いほど洗浄に時間がかかっていた。
  • コスト・採算金属加工を外注しており、コスト削減と短納期化のために内製化が必要だった。

やったこと

3軸立形マシニングセンタを5軸化し、NC旋盤を導入して金属加工を内製化した。幅広洗浄ノズルを試作し、多関節ロボットに洗浄ガンとフラットノズルを持たせ、一定距離・一定速度で送った。一定膜厚の塗料の剥離状況で評価したところ、従来のスポットノズルより4〜5倍の洗浄幅となった。

加工機3軸立形マシニングセンタの5軸化
加工機NC旋盤
ロボット多関節ロボット

新しい製品・サービス:幅広洗浄ノズル(ドライアイス洗浄用フラットノズル)

事業の効果

  • 洗浄幅 1倍→4倍
  • 洗浄時間 1倍→0.25倍

従来スポットノズルより4〜5倍の洗浄幅となり、洗浄力の向上が認められた。これにより洗浄時間が1/4〜1/5に短縮できた。内製化によりコスト削減と短納期化を図る。電気、鉄道、自動車、航空機、医療、半導体分野など設備管理レベルの高い分野へのビジネス展開を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    設立は平成18年、液化炭酸ガスのドライアイス洗浄装置を開発・製品化しており、その延長で幅広ノズルに取り組んだと読める。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    電気・鉄道・自動車・航空機・医療・半導体など設備管理レベルの高い分野への展開を掲げるが、市場規模や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    スポットノズルの洗浄幅が狭く洗浄時間がかかるという課題を認識し、幅広ノズルで解決を図ったと書かれている。ただし事業計画の数値は見えない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    洗浄時間が1/4〜1/5に短縮、洗浄幅4〜5倍と数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員6名で金属加工を内製化するため設備を導入したとあるが、人材や事務処理体制についての記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    洗浄幅の広さと洗浄時間短縮という価値は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは一部の分野名にとどまる。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取組みとして改良や分野展開が述べられているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ドライアイス洗浄は一般に広く普及した手法ではなく、幅広ノズルで洗浄効率を高める点に独自性がうかがえる。ただし市場での水準比較は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    外注していた金属加工を内製化しコスト削減と短納期化を図るとあり、地域経済への波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果3

    洗浄時間を1/4〜1/5に短縮したと効果が示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    多関節ロボットに洗浄ガンを持たせた評価が書かれ、自動化の要素はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    半導体や航空機など成長分野への展開を掲げるが、日本経済の構造転換に資する根拠は書かれていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回洗浄幅が広くなったノズルを今後さらに改良し、更なる洗浄効率の向上を目指す。電気、鉄道、自動車、航空機、医療、半導体分野などの設備管理レベルの高い分野へビジネス展開していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。