ものづくり補助金平成28年度卸売業、小売業香川県

大型ターンテーブル製作における生産プロセスの確立

大陽工機株式会社

成果ホイール製作期間 14日→3日

この事例のポイント

  • ホイールの穴あけ加工を協力業者に外注しており、納期が不安定だった。
  • ホイール製作の全行程を内製化することを決め、業者との相談の上で山崎技研製の立型NCフライス盤を導入した。
  • ホイール製作期間 14日→3日。ホイールの製作費が外注の場合の半分になり、大幅なコスト削減と納期の短縮を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名大陽工機株式会社
所在地香川県 綾歌郡綾川町
業種機械器具卸売業
技術分野精密加工
従業員数28人
設立1967年

事業の背景

当社は創業以来、顧客のニーズに応えて事業を広げてきた。2016年より工事現場でダンプ等の方向転換に使う大型ターンテーブルの製作事業を開始した。2016年にはイタリアのSir meccanica社と業務提携し、多機能ポータブル工作機械の日本総代理店にもなった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程ホイールの穴あけ加工を協力業者に外注しており、納期が不安定だった。
  • コスト・採算外注先の加工賃が高く、製作費の負担が大きかった。
  • 品質・精度自社のフライス盤では要求精度に届かず、円形の均等な配列での穴あけ加工ができなかった。

やったこと

ホイール製作の全行程を内製化することを決め、業者との相談の上で山崎技研製の立型NCフライス盤を導入した。導入後は、軸を固定して加工プログラムをセットする簡単な操作で、ホイールの穴あけ加工を自動で行えるようになった。要求される精度(1/100以下)を満たし、円形配列の穴あけ加工ができるようになった。材料の手配を含め3日間で製作できる新たな生産プロセスを確立した。

  • 加工機立型NCフライス盤山崎技研製

事業の効果

  • ホイール製作期間 14日→3日
  • ホイール製作費(外注比) 100%→50%

ホイールの製作費が外注の場合の半分になり、大幅なコスト削減と納期の短縮を実現した。製作期間は約2週間から材料手配を含め3日間となり、生産の効率化に成功した。NC化により、これまで熟練工の経験に頼っていた製作を経験の浅い従業員でも行えるようになり、精度も改善した。生産体制が整って作業効率が上がったことで受注できる件数も増加し、大型バスの方向転換用ターンテーブルなど新たな業種からの引き合いにつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決外注の納期と加工賃が課題と明示され、内製化で製作費が外注の半分、製作期間が約2週間から3日に短縮と具体的に書かれている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標製作費が外注時の半分、製作期間が2週間から3日になったと数字で示されるが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。
  • 4
    費用対効果ホイールの製作費が外注の半分、製作期間が2週間から3日と数字で費用対効果の改善が示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制経験の浅い従業員でも製作可能になったとあるが、体制や事務処理能力の具体的記述は乏しい。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    2016年から大型ターンテーブル製作を開始し、ホイール内製化に至った経緯が書かれ、事業の延長線上にあることがうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大型バスの方向転換用ターンテーブルの受注など新業種からの引き合いがあったと書かれるが、市場動向や競争優位の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    外注の納期と加工賃が課題と明示され、内製化で製作費が外注の半分、製作期間が約2週間から3日に短縮と具体的に書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製作費が外注時の半分、製作期間が2週間から3日になったと数字で示されるが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    経験の浅い従業員でも製作可能になったとあるが、体制や事務処理能力の具体的記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大型ターンテーブルの受注増加や新業種からの引き合いは読み取れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    内製化による課題解決の流れは書かれるが、中長期の検証やスケジュールの記述はうかがえる程度にとどまる。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    大型ターンテーブルの製作事業は一般的な普及度が不明だが、精度1/100以下の円形穴あけ加工の内製化で高水準の加工を実現している。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果4

    ホイールの製作費が外注の半分、製作期間が2週間から3日と数字で費用対効果の改善が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    NC化による経験の浅い従業員でも製作可能になった点はうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    香川県綾川町の地域企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への寄与は読み取れない。

事業者の声

「会社や顧客だけではなくみかかわるすべての人に喜んでもらえる会社」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

東京都卸売業、小売業平成25年度

スライド式ホルダーを採用した床排水トラップの開発

製品形状を円形から正方形に変更し、一軸方向へのスライドで着脱できるスライド構造の床排水トラップ「スライドロック」を開発した。

効果:洗濯機の排水ホース内に残ってしまう排水量を大幅に少なくすることができた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。