ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業千葉県

バンドソー導入による鋼材切断のスピードUP及び高精度化によるリードタイム短縮

野水鋼業株式会社

成果4年間で約150社の新規顧客を獲得した。

この事例のポイント

  • リーマンショック以降、客先から短納期・小ロット・多品種の要求が高まり、その対応が求められていた。
  • 従来より切断スピードが速く、高機能、高精度な切断機を導入した。
  • 4年間で約150社の新規顧客を獲得した。大口径の鋼材注文や高精度切断の受注が増加した。

事業者のプロフィール

事業者名野水鋼業株式会社
所在地千葉県 鎌ケ谷市
業種建築材料、鉱物・金属材料等卸売業
技術分野精密加工
従業員数65人
資本金7,800万円
設立1956年

事業の背景

1956年の創業時からステンレス、アルミ棒鋼の切断販売を行っている。リーマンショック以降、客先から短納期・小ロット・多品種の要求が高まった。主な需要先である半導体製造装置の分野への販路拡大を検討したところ、大口径の鋼材ニーズがあることが分かった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力リーマンショック以降、客先から短納期・小ロット・多品種の要求が高まり、その対応が求められていた。
  • 生産能力営業エリアの拡大で発送注文が増え、従来の設備では発送の締切り時間(集荷時間)に間に合わなくなった。
  • 新製品・新技術半導体製造装置の分野で大口径の鋼材ニーズがあったが、従来の設備では対応が難しかった。

やったこと

従来より切断スピードが速く、高機能、高精度な切断機を導入した。本事業では1時間当たりの切断数に着目し、3年後に15%拡大(初年度比)を目標とした。切断スピードアップと歩留まり向上により、生産数15%増と廃棄量10%減を目指した。切断機メーカーに目標を伝えて適した機種を選定し、必要な改造を行った。設備導入に伴い新たに従業員を採用し、オペレーターとして人材育成する体制を構築した。導入した切断機は長尺(6m)、大径(φ430)の切断が可能である。

加工機バンドソー(切断機)

新しい製品・サービス:長尺(6m)、大径(φ430)の鋼材切断が可能な切断機

事業の効果

  • 4年間で約150社の新規顧客を獲得した。
  • 切断数の拡大(初年度比) 100%→115%
  • 生産数 100%→115%
  • 廃棄量 100%→90%

大口径の鋼材注文や高精度切断の受注が増加した。展示会や商談会への出展で顧客開拓を進め、4年間で約150社の新規顧客を獲得した。事業化後4年連続で増収を達成し、従業員の採用により体制も整備された。一方で歩留まり向上が今後の課題として挙げられている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業時からの切断販売の延長で切断機を導入したと読めるが、経営戦略上の位置付けを示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    半導体製造装置向けの大口径鋼材ニーズを把握し、長尺6m・φ430の切断能力を導入した点から強みの拡充が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    短納期・小ロット・多品種の要求が高まったことを課題とし、切断速度と歩留まり向上の目標を立てている。

事業の実現可能性68%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    3年後に15%拡大、生産数15%増、廃棄量10%減という数値目標が示され、4年連続増収の実績もある。

  • 事業を進める体制4

    新たに従業員を採用し、オペレーターとして人材育成する体制を構築したと書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客の短納期・小ロット・多品種要求に応え、展示会で顧客開拓し約150社の新規顧客を獲得したと書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    新工場の建設計画が2020年完成目標として示されるが、課題解決の遂行方法や段階は具体的に読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    金属材料の切断販売という一般的な分野で、高付加価値化や高価格化を図る記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    半導体製造装置分野への販路拡大と新規雇用の採用がうかがえるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    投資後に初年度から注文増、4年間で約150社の新規獲得、4年連続増収と成果の数字が示されている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    千葉県鎌ケ谷市・白井市の拠点で事業を行い、雇用を増やしたとうかがえるが、地域への波及は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

半導体製造装置向けの出荷は落ち着いてきているが、まだまだ伸びる分野だと考えている。今のうちに切断能力や品質レベルを向上させ、顧客の要望に応えていきたい。新工場を2020年完成目標で建設し、生産性向上と従業員満足度の高い職場づくりを目指す。

事業者の声

お客様の工場から「材料置き場をなくしたい」と思っています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。