ものづくり補助金平成28年度製造業愛媛県

FNR野菜専用ケーサーの導入による経営改善

株式会社中温

成果全て手作業で行っていた箱詰め及び梱包作業を自動化できたことで作業人員が半減した。

この事例のポイント

  • 人材不足により製造量の増加が難しい状態に陥っていた。
  • 箱詰め梱包作業の自動化装置「ケーサー」を導入した。
  • 全て手作業で行っていた箱詰め及び梱包作業を自動化できたことで作業人員が半減した。箱詰め及び梱包作業の自動化により作業人員が半減し、人員を他ラインへ配置転換して人員不足を補えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社中温
所在地愛媛県 松山市
業種食料品製造業
技術分野機械制御
従業員数106人
資本金1,000万円
設立1956年

事業の背景

栗やタケノコ等の農産物の加工品を主体に、農産物チルド製品など顧客ニーズに合わせて幅広い加工品を製造してきた。平成25年より、根菜類をカットして茹でた「FNR野菜」の製造を開始し、大手量販店を中心に大きな反響を得て製造依頼は増加を続けている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能人材不足により製造量の増加が難しい状態に陥っていた。
  • 生産能力全て手作業で行っていた箱詰め梱包作業がボトルネックとなり、能力向上が課題であった。

やったこと

箱詰め梱包作業の自動化装置「ケーサー」を導入した。野菜の形状が凸凹でいびつであるため、従来は手作業による箱詰作業しかできなかったが、ロボット技術を活用した同装置の導入により梱包作業の自動化が実現した。また、IoTを活用し、箱詰め梱包作業の製造日報の自動化とケーサーからの情報を監視し、遠隔保守を実施した。

ロボット箱詰め梱包作業の自動化装置「ケーサー」
ソフトIoT活用による製造日報自動化・遠隔保守の仕組み

新しい製品・サービス:FNR野菜(根菜類をカットして茹でた野菜、常温で4ヶ月保存可能)

事業の効果

  • 全て手作業で行っていた箱詰め及び梱包作業を自動化できたことで作業人員が半減した。

箱詰め及び梱包作業の自動化により作業人員が半減し、人員を他ラインへ配置転換して人員不足を補えるようになった。IoT活用によりリアルタイムでの故障の発見及び修理も可能となり、製造能力の向上に加え品質管理面の強化やコスト削減にもつながった。今後はFNR野菜の受注増加に伴い売上規模を拡大し、第二工場の新設も計画している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    栗・タケノコ等の加工を手がけ、2013年からFNR野菜の製造を開始し、受注増加が続いたと書かれ、事業の延長線上にある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手量販店からの反響が大きいと書かれているが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は記載されていない。

  • 課題の認識と解決4

    課題は箱詰め梱包作業の能力不足と明示され、ケーサー導入で作業人員が半減したと、解決策との対応が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上高伸展を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、数値目標はうかがえない。

  • 事業を進める体制3

    社内の人員配置転換や、IoTによる遠隔保守を実施した点から体制は読み取れるが、事務処理能力などの具体説明は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    FNR野菜は風味が優れ調理が簡易で常温で4カ月保存可能と製品価値が書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後は第二工場を新設し、ケーサーを改良して他工程も自動化すると、中長期の計画と方法が示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    FNR野菜は常温保存可能な独自製品とされ、大手量販店での反響が大きいと書かれているが、普及度や高付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果には触れておらず、わずかに製造能力向上や従業員負担軽減がうかがえる程度。

  • 費用対効果3

    作業人員の半減や品質管理・コスト削減への効果が書かれているが、投資額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    ロボット技術とIoTによる遠隔保守・日報自動化を活用しているが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    愛媛県松山市の拠点で製造していると書かれているが、地域の特性を活かした経済成長や雇用創出への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

FNR野菜の受注増加によって売上規模を拡大していくほか、FNR野菜製造向けの第二工場の新設も計画している。第二工場では今回導入したケーサーを更に改良し、他工程においても自動化を図って、従業員の作業負担軽減と製造効率の改善、製造能力の向上を実現し、先進的な工場を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。