ものづくり補助金平成28年度製造業沖縄県

品質向上に資する製造環境の整備と量産体制の構築

合資会社恩納酒造所

成果異物混入の発生率 4.9%→1.9%

この事例のポイント

  • 出荷前の全数検査で生産量の約5%に不良品が発生し、その原因の90%が異物混入によるものだった。
  • 小型ボトルリンサーと全自動ロータリーラベラーを導入し、製造環境の品質向上と量産体制の構築を図った。
  • 異物混入の発生率 4.9%→1.9%。異物混入の発生率が約4.9%から約1.9%へ低減し、商品によっては異物混入がゼロとなった。

事業者のプロフィール

事業者名合資会社恩納酒造所
所在地沖縄県 沖縄県国頭郡恩納村
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境
従業員数4人
資本金1,050万円
設立1973年

事業の背景

当社では古酒づくりに力を入れており、泡盛愛好家などから評価を受けている。県外での浸透はまだなされていないため希少性がある。売上は減少傾向にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度出荷前の全数検査で生産量の約5%に不良品が発生し、その原因の90%が異物混入によるものだった。
  • 人手・技能人手不足から製造作業に追われ、営業時間を捻出することが難しかった。

やったこと

小型ボトルリンサーと全自動ロータリーラベラーを導入し、製造環境の品質向上と量産体制の構築を図った。機械導入と並行してコンタミネーション対策を実行した。衛生管理教育と施設の改修も進めた。これにより社員の意識改革を進めた。

加工機小型ボトルリンサー
加工機全自動ロータリーラベラー

新しい製品・サービス:若者向けにラベリングした新商品

事業の効果

  • 異物混入の発生率 4.9%→1.9%

異物混入の発生率が約4.9%から約1.9%へ低減し、商品によっては異物混入がゼロとなった。洗瓶からラベル貼りまでに要する作業量は約68%削減された。衛生管理教育や施設改修により社員の意識が改革され、製造体制の構築から営業展開に臨める体制が整った。製造人員は1名減少したが、製造商品を絞ることで体制を維持している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    古酒づくりへの注力や県外販路開拓の方針はうかがえるが、経営戦略上の位置付けを示す記述は乏しい。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    古酒の希少性や泡盛愛好家からの評価に触れており、強みは読み取れるが、市場動向との関係は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    出荷前検査で不良品が5%発生し、原因の90%が異物混入と具体的に課題を示し、リンサー等で発生率を約1.9%に下げた。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    賃上げや付加価値額の目標値は示されておらず、異物混入率の改善や作業量削減の数値目標がうかがえる程度。

  • 事業を進める体制3

    従業員4人で製造作業に追われた課題と衛生教育・施設改修の並行実施が書かれ、遂行体制はある程度読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    古酒の愛好家評価や土産店・ホテルへの営業など顧客像に触れるが、ニーズの裏付けは具体的数値を伴わない。

  • 事業化までの道筋3

    補助後の展開として卸先連携や万座毛での販売ブース出店が時系列で書かれ、遂行方法の方向性は示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    古酒は希少性があると書かれるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    製造作業量約68%削減や異物混入率低下の効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県恩納村の地域資源である泡盛と観光客需要への対応が書かれ、地域特性との関連はうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

2020年10月に開館した万座毛の施設に販売ブースを出店し、古酒と若者向け新商品を販売する予定である。地元資本のホテルを中心とした営業を強化し、急増する観光客に対応していく計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。