新たな加熱装置の導入による大型構造物溶接部熱処理の受注獲得・競争力強化事業
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
株式会社バンザイ・ファクトリー
成果わかめ太茎1人あたりの裁断作業時間 120分→5分
| 事業者名 | 株式会社バンザイ・ファクトリー |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 大船渡市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 11人 |
| 資本金 | 7,000万円 |
| 設立 | 2005年 |
株式会社バンザイ・ファクトリーは2012年8月に陸前高田市で工房を建設し、三陸の地域資源を使った食品の研究開発を進めてきた。日本で消費されるわかめは年間約500億円の市場規模で、その半分が中国産、3割が韓国産、残り2割が国産であり、国産わかめの約70%は三陸海岸で生産されている。同社は養殖わかめの太茎が未利用資源であることに着目し、5年がかりで「三陸わかめの大黒柱」を商品化した。2018年の発売直後から大手ホテルの朝食バイキング用として取引が始まった。
抱えていた課題
やったこと
わかめ太茎のカット工程に高速裁断機を導入した。これまで1人あたり2時間弱かかっていた作業を5分程度で終わらせる性能があり、カット幅が一定で断面のばらつきもなくなったため、たれの浸漬や高圧煮での歩留まり向上にもつながった。乾燥工程では電気食品乾燥機を2台追加し、従来の2台と合わせて4台にした。これにより処理量は2倍になった。乾燥機の増設によって、一時的に冷凍保管が必要なわかめの容量も軽減できた。乾燥を終えた原材料は真空パックで保管するため、二次加工を特定の時期に集中させる必要がなくなった。
| 加工機 | 高速裁断機 |
|---|---|
| 加工機 | 電気食品乾燥機 |
高速裁断機の導入により、1人あたりのカット作業時間が大幅に短縮され、断面のばらつきもなくなったことで歩留まり向上につながった。電気食品乾燥機を2台追加して処理量を2倍にし、乾燥作業の遅れや冷凍保管の負担も軽減された。真空パックによる保管で二次加工を特定時期に集中させる必要がなくなり、安定した雇用につながった。原材料を大量に仕入れられるようになり、地元漁業者の収入増にも貢献できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
2013年から5年かけて商品化した経緯や未利用資源の活用は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
健康志向や業務用ニーズ、ホテル朝食バイキングでの取引など市場動向は書かれているが、競争優位の根拠は強みとして概括的な記述にとどまる。
収穫期に作業が集中し従来は1人2時間弱の作業だったとの課題に対し、裁断機で5分程度、乾燥機を4台にするなど具体的な対策が示されている。
処理量を2倍にしたことや受注増加への対応は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
従業員11名と安定雇用に触れるのみで、補助事業を遂行する人材や事務処理体制は具体的に書かれていない。
健康志向の高齢者層や業務用ニーズ、ホテル朝食用の取引など顧客ターゲットは読み取れるが、選ばれる理由は整理されていない。
真空パック保管や一次加工強化による通年加工の方向性はうかがえるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
わかめ太茎のアルギン酸を活かした未利用資源の商品化とされ、一般的な普及度は示されているが高付加価値化の水準は数字で示されていない。
漁業者の収入増や安定雇用への貢献がうかがえるが、波及効果の規模は数字で示されていない。
処理量が2倍になり歩留まりも向上したとあるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
乾燥状態を3次元マッピングで把握する実験に取り組んでいるとあるが、サプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
三陸の未利用資源であるわかめ太茎を活用し、地元漁協からの大量仕入れで漁業者の収入増に貢献したと具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新型コロナの影響で特にホテル・旅館での取引は停滞しているが、コロナ収束後は受注量の増加や販路拡大につながると見込んでいる。
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
厚みのある生地の裁断工程の一部を、アパレルコンピュータシステムと自動延反機の導入によりIT化・自動化した。
効果:1着あたりの生産時間 16時間→7時間