回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社アステス
成果リードタイム 11日→8日
| 事業者名 | 株式会社アステス |
|---|---|
| 所在地 | 福島県 須賀川市 |
| 業種 | 化学工業 |
| 技術分野 | 複合・新機能材料 |
| 従業員数 | 23人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1988年 |
株式会社アステスは日進化成グループの一員で、化粧品・医薬部外品・トイレタリー製品の企画・処方開発、充填包装、植物系新素材の開発を主要事業としている。現有顧客からの充填包装の増強要望が高まっていた。当社は化学工業薬品類でバルク製造を経験しており、その調合ノウハウを香粧品に活かしてOEMの完全内製化を図ることとした。
抱えていた課題
やったこと
溶解槽、撹拌装置、チラー用蒸熱タンクなどを導入して香粧品類調合・原材料溶解システムを構築した。バルクの加温・冷却と原料成分の撹拌の均一化が可能となり、バルク製造→充填包装→出荷という一貫した受託体制を整えた。主要顧客の立ち合いの下で新設備によるバルク製造を行い、オーラルウォッシュの原料を秤量して出荷までのリードタイムを検証した(バルク製造量100kg、原料数13、充填量300ml、個数300個)。異物やゴミの混入は目視で確認し、香調・使用感は官能検査で評価し、微生物試験は未検出だった。
| 加工機 | 溶解槽 |
|---|---|
| 加工機 | 撹拌装置 |
| 加工機 | チラー用蒸熱タンク |
新しい製品・サービス:植物系新素材を用いた自然派・オーガニック(ボタニカル)化粧品
秤量から出荷までのリードタイムが8日間となり、従来より3日間(27%)短縮できた。バルクの移送が不要となり、バルク移送料の削減とバルク製造の内製化により、1個あたり約20%の製造原価削減を実現した。バルクの品質は標準品と差がなく、外部の検査で高評価を得て、香粧品OEM完全内製化に向けた品質基準に手ごたえを得た。今後は化学工業薬品のバルク製造で得た調合ノウハウを活かし、収益拡大を図る。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
化学工業薬品のバルク製造経験を香粧品OEMに活かす方針は読み取れるが、過去の取組との一貫性を示す具体的な記述は薄い。
既存顧客の生産希望が年間450万個に対し生産能力120万個とあり、需要と能力の差は読み取れるが、競争優位の根拠は具体的に書かれていない。
充填包装のキャパシティ不足を課題として挙げ、バルク製造の内製化で一貫体制を構築する解決策と効果が示されている。
リードタイム27%(3日間)短縮、製造原価約20%削減という数値目標と実績が示されており、賃上げ目標は書かれていない。
主要顧客立ち合いの下で設備を据え付けバルク製造を行った経緯は読み取れるが、人材や事務処理体制の記述は薄い。
自然派・オーガニック化粧品市場の成長を背景に、既存顧客と潜在顧客への植物系新素材の共同開発という顧客ターゲットが示されている。
バルク稼働率を30%から段階的に70%へ、3年目にほぼフル稼働と、導入時期と目標の時系列が具体的に示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
自然派・オーガニック化粧品は著しい成長を見せる市場とされ、充填包装の外部委託が難しい点で高付加価値の参入を図る内容が読める。
新たな雇用や需要の創出、地域への波及効果について言及はわずかで、国が補助する積極的な理由は読み取りにくい。
製造原価の約20%削減など効果は示されているが、補助金投入額に対する付加価値額の増加は書かれていない。
植物系新素材の共同開発や一貫受託体制はうかがえるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述はない。
自然派・オーガニック化粧品市場への参入という分野進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
福島県須賀川市に立地し地域企業であることはわかるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
2年目からは製造案件を増やし、バルク稼働率を30%から70%に引き上げる。3年目にはほぼフル稼働と日産製造数の増加により売上増を見込む。4~5年目には真空乳化装置を導入し、クリームやジェルなど乳化製品の受託製造とほぼ全ての化粧品・医薬部外品の製造を可能にして、新規顧客・受託品目の拡大を図る。
バルクの製品検査で高評価が得られ、その品質は標準品と差異がありませんでした。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった