ものづくり補助金平成29年度製造業千葉県

房州産魚介類等を活用した、一般消費者向け小口チルド商品の開発

ティーフーズ・ジャパン株式会社

この事例のポイント

  • 業務用食品が売上の約8割を占めていたが、売上が漸減しており、売上拡大が課題となっていた。
  • これまで十分に活用できていなかった個食生産ライン(設備)を、一般消費者向け新商品の生産に活用した。
  • 独自製法のタレと地元の素材を融合させた商品を自社で開発し、房州「極さかな」としてブランド化して販売を始めた。

事業者のプロフィール

事業者名ティーフーズ・ジャパン株式会社
所在地千葉県 南房総市
業種食料品製造業
従業員数42人
資本金1億円
設立1990年

事業の背景

当社は平成2年に設立し、魚介類を中心とした業務用加工食品の製造・卸を行っている。平成21年8月にISO22000食品安全マネジメントシステムの認証を取得した。売上面では約8割を業務用食品が占めていたが、食の価値観の変化や核家族化による個食化により消費者ニーズが変わり、当社の売上は漸減していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信業務用食品が売上の約8割を占めていたが、売上が漸減しており、売上拡大が課題となっていた。
  • 新製品・新技術食の価値観の変化や核家族化による個食化で、房総の素材を使った商品や小口化・すぐに食べられる商品といった消費者ニーズに対応する新商品が必要とされていた。
  • 生産能力地元漁協は供給が不安定で、良質な魚(安価で新鮮なもの)を安定して調達しにくい状況だった。

やったこと

これまで十分に活用できていなかった個食生産ライン(設備)を、一般消費者向け新商品の生産に活用した。そのために個食生産ラインでの生産に関する業務フローと役割分担を見直し、改善した。リキッドフリーザーを導入し、仕入れ、冷凍保存、解凍・加工というプロセスを可能にした。房州産魚介類を活用し、独自製法のタレと地元の素材を融合させた小口チルド商品を自社で開発した。

加工機個食生産ライン
加工機リキッドフリーザー

新しい製品・サービス:房州産魚介類を活用した一般消費者向けの小口チルド商品(独自製法のタレを使用、ブランド名「極さかな」)

事業の効果

独自製法のタレと地元の素材を融合させた商品を自社で開発し、房州「極さかな」としてブランド化して販売を始めた。この商標は登録済みである。少量多品種の生産体制を確立し、アンテナショップを設置した。リキッドフリーザーの導入により、地元漁協から良質で安価・新鮮な魚を調達できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    業務用加工食品の製造・卸から一般消費者向け商品へ広げた経緯が書かれ、過去の取組との連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    消費者ニーズの変化と売上漸減を背景に、房州産魚介類と自社工場の個食生産ラインを活かす点が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    売上漸減という課題に対し、小口チルド商品の開発と生産販売体制の整備で対応する計画が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    ISO22000取得や個食生産ラインの業務フロー見直しに触れるが、人材や事務処理体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    房総素材・小口化・すぐ食べられる商品というニーズに応える商品で、「極さかな」ブランドとして訴求する点が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    アンテナショップ設置や販路拡大への取組が示されるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    房総の魚介を使った小口チルド商品の開発を述べるが、市場における認知度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    地元漁港の魚を活用し地域貢献を図る点は書かれるが、雇用創出や波及効果の数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す数値や付加価値額の増加は書かれておらず、わずかに効果がうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    消費者ニーズの変化に対応する点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及4

    館山市の工場と房総の漁港を活かし、地域の素材で商品を開発する地域特性の活用が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

「極さかな」ブランドを育てて地域への貢献を図るとともに、アンテナショップやインターネット販売などで販路を広げ、事業拡大に努めていく考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。