回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社今野製作所
| 事業者名 | 株式会社今野製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 足立区 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 従業員数 | 38人 |
| 資本金 | 3,020万円 |
| 設立 | 1961年 |
昭和36年に北区で創業し、昭和44年に法人化した。ステンレス板金加工を柱に、油圧機器事業、板金加工事業、エンジニアリング&サービス事業、福祉機器事業を展開している。顧客は首都圏の研究機関・大学・民間企業の研究部門など、最先端の研究用機材を必要とする機関が多い。平成26年から企業連携「東京町工場ものづくりのワ」に参加し、企業間のデータ連携に力を入れてきた。
抱えていた課題
やったこと
株式会社エー・アイ・エスと連携し、3DCAD/PDMと生産管理システムのデータ連携、事業所間・企業間のCAD-CAM連携、3Dプリンタによる設計から試作までの連携を進めた。Solidworks PDM Professional(連携用カスタマイズ)、Solidworks PDM用ワークステーション、高精密3DプリンタAGILISTA-3200(樹脂製品のカスタムオーダーに対応)、TV会議システム、クラウドファイルストレージを導入した。二社で「デジタルものづくり研究所」と「溶接技術研究所」を組織し、共同で製作する体制と溶接の専門技術者を育成する体制を整えた。
| ソフト | Solidworks PDM Professional(連携用カスタマイズ) |
|---|---|
| その他 | Solidworks PDM用ワークステーション |
| その他 | AGILISTA-3200 高精密3Dプリンタ |
| その他 | TV会議システム |
| ソフト | クラウドファイルストレージ |
ハードとソフトの両面で技術協力が強まり、二社の連携で品質が向上し、納期が短縮された。溶接の専門技術者の育成体制も整った。設計から製造まで多くの相乗効果が生まれ、部品管理や進捗の一元管理ができるようになった。製造現場と営業の情報共有が進み、拠点間の混乱も解消された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の板金・油圧事業を拡充してきた経緯と企業間データ連携の継続が書かれ、一貫性はうかがえるが戦略上の位置付けの明示は薄い。
首都圏の研究機関・大学などの最先端機材需要に触れ、一品物対応の多能工活躍も書かれているが、競争優位の根拠の記述は限定的。
溶接技術者の人手不足を課題として挙げ、溶接技術研究所による人材育成と設計連携で高付加価値化を図る取組が具体的に書かれている。
納期短縮や品質向上は書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されておらず、わずかにうかがえる程度。
溶接技術者の育成や技術研究所の組織化が書かれ体制は読めるが、人員数や事務処理体制の具体的記述は薄い。
最先端研究機材を必要とする首都圏の機関を顧客として挙げるが、ターゲットの裏付けや選ばれる理由の整理は薄い。
設備導入と研究所設立の順序は書かれるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
3Dプリンタによる樹脂製品のカスタムオーダー対応など、高付加価値化の方向性は読み取れるが、市場の認知度との比較は書かれていない。
研究機関や大学への最先端機材供給と、2社連携による地域の町工場ネットワークが書かれ、波及効果はうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
Solidworks PDMによる設計データ共有、3Dプリンタ、TV会議、クラウドストレージを用いた企業間連携が具体的に書かれている。
ものづくりのデジタル化や3Dプリンタ活用は読み取れるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。
東京町工場ものづくりのワによる地域企業連携が書かれ、地域の特性を活かした連携は読み取れるが、雇用創出の記述はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
互いのノウハウを持ち寄った連携で効率化を実感しており、今後はより高付加価値を生むために個々の技術力向上へ注力していく予定である。
企業間でノウハウを開示し合うわけですから、お互いの信頼関係が一番大切です。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった