ものづくり補助金平成29年度製造業長野県

上田市産の酒造好適米を使った新商品開発及び販路展開の取組み

岡崎酒造株式会社

成果稲倉の棚田産ひとごこちを精米歩合39%まで磨いた

この事例のポイント

  • 需要が増えている特定名称酒の在庫が不足し、安定供給が難しかった。
  • 平成26年度補正ものづくり補助金を活用し、非効率な製造工程を見直して特定名称酒に特化した高品質化と安定供給を図る新たな製造ラインを構築した。
  • 稲倉の棚田産ひとごこちを精米歩合39%まで磨いた。吟醸コシキなどの導入により生産プロセスの高品質化と高効率化が可能になり、女性杜氏の蔵元として初めての大吟醸の展開に向け…

事業者のプロフィール

事業者名岡崎酒造株式会社
所在地長野県 上田市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野バイオ
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1665年

事業の背景

岡崎酒造は上田・柳町で350年余り酒造りを続ける老舗で、女性杜氏が醸す「信州亀齢」が主力である。国内の日本酒全体の出荷量は減少傾向にあるが、吟醸酒や純米酒などの特定名称酒は堅調に推移しており、和食のユネスコ無形文化遺産登録もあって海外向けも特定名称酒を中心に伸びている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力需要が増えている特定名称酒の在庫が不足し、安定供給が難しかった。
  • コスト・採算非効率な製造工程が残っており、生産プロセスの高効率化が必要だった。
  • 新製品・新技術女性や海外で需要の高い微発泡・低アルコールの新しい日本酒を製造する手段がなかった。

やったこと

平成26年度補正ものづくり補助金を活用し、非効率な製造工程を見直して特定名称酒に特化した高品質化と安定供給を図る新たな製造ラインを構築した。平成29年度補正ものづくり補助金では吟醸コシキ、びん燗機、ステンレスタンク、プレハブ冷蔵庫を導入し、生産プロセスの高品質化と高効率化を進めた。稲倉の棚田で低農薬・低化学肥料により自家栽培した酒米ひとごこちを精米歩合39%まで磨いた「信州亀齢 プレミアム純米大吟醸」を開発した。

加工機吟醸コシキ
加工機びん燗機
金型ステンレスタンク
その他プレハブ冷蔵庫

新しい製品・サービス:信州亀齢 プレミアム純米大吟醸(稲倉の棚田産ひとごこちを精米歩合39%まで磨いた大吟醸)

事業の効果

  • 稲倉の棚田産ひとごこちを精米歩合39%まで磨いた

吟醸コシキなどの導入により生産プロセスの高品質化と高効率化が可能になり、女性杜氏の蔵元として初めての大吟醸の展開に向けた体制が整った。プレミアム純米大吟醸は量産体制が整い次第販売する予定である。自社ECサイトのオープンと直売所の販売力強化により、若い世代や女性、外国人など新たな顧客層の需要拡大を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として平成26年度補正ものづくり補助金で製造ラインを構築したと書かれ、特定名称酒に特化する方針と一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    女性杜氏の蔵元として史上初の大吟醸展開や2015年関東信越国税局鑑評会最優秀賞が書かれ、強みは読み取れるが市場動向との関係は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    上田市産酒米の収量が少なく製造数量が限られるという課題が書かれ、量産体制を整えて販売する方針が示されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値化を目指す記述はあるが、賃上げや付加価値額の数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数5名と書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的な説明は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    若い世代や女性、外国人をターゲットにする方針と、特定名称酒の海外需要増加の背景が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    ECサイト構築や直売所強化の方針はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    特定名称酒の需要が堅調で、同社が上位ブランドの高品質化・高価格化を図る点が書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の棚田での自家栽培や観光地としての役割は触れられているが、雇用創出や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    自社ECサイト構築によるオンライン販売は書かれるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    和食のユネスコ登録や特定名称酒の海外需要拡大に触れ、成長分野への進出が書かれている。

  • 地域経済への波及4

    上田市稲倉の棚田産ひとごこちや柳町の観光地としての特性を活かした事業であることが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ひとごこちの栽培数量を充実させ量産体制が整い次第、プレミアム純米大吟醸を販売する。大吟醸の販売に合わせて自社ECサイトをオープンする計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。