多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
野富株式会社
成果アナログメカ機で5分(カセットテープ)かかっていた柄の読み込みが、ドラムレス機ではUSBにより数秒で済む
| 事業者名 | 野富株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 北葛城郡広陵町 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | プラスチック成形加工 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 設立 | 1970年 |
戦後、ナイロン等の合成繊維がストッキングを中心に普及したが、当社は天然繊維にこだわり、綿の中でも数%しかとれない超長綿を使った高級靴下を作り続けてきた。通常は1柄で5,000足~10,000足のオーダーが一般的だったが、パリで展開する日本人女性2人のブランドから1柄5~6足の発注があり、これに小ロット・短納期で応じてきた。従来のアナログメカ機では対応に限界があるため、国内にとどまらず世界中からの膨大な顧客ニーズに応えるには機械のドラムレス化(コンピュータ化)が必要と考えた。
抱えていた課題
やったこと
既存の編機60台のうち5台を、ドラムレス(コンピュータ化)機に置き換えて導入した。このドラムレス機は3.5インチに針が240本あり、従来は手動で行っていたメカニックな調整やデザイン設定をコンピュータで行う。柄の読み込みはUSBを使い数秒で済み、サイズデータも読み込める。アナログメカ機で5分かかっていた柄の読み込みに対し、大幅に時間を短縮した。これにより、ギャザーやフリルなど従来できなかった編方や、プリント柄のような鮮やかなニットも可能になり、小ロット・短納期のオーダーに対応できるようになった。
| 加工機 | ドラムレス(コンピュータ化)機 |
|---|
新しい製品・サービス:ギャザー、フリル等の従来できなかった編方や、プリント柄のような鮮やかなニット
ドラムレス機の導入により、従来手動で行っていた調整やデザイン設定がコンピュータ化され、柄の読み込みも大幅に短くなった。これにより小ロット・短納期のオーダーに対応できるようになった。ギャザーやフリルなど従来できなかった編方や、プリント柄のようなニットも実現し、世界に通用する製品づくりが可能になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の天然繊維・高級路線へのこだわりと、阪急百貨店納入など過去の取組から一貫した経営方針が読み取れる。
1柄5~6足の小ロット対応や海外ブランドからの発注、超長綿の使用など、強み・外部ニーズを踏まえた位置付けが読み取れる。
アナログ機の限界を課題として示し、ドラムレス機5台導入で短納期・小ロット対応を実現する解決策が具体的に書かれている。
高付加価値靴下の年間売上を3年目450万円、5年目1,000万円と数字で示している。賃上げ目標は書かれていない。
従業員20名、既存60台の編機といった規模は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は見当たらない。
海外ブランドからの1柄5~6足の発注やパリコレ出展、阪急百貨店納入などニーズの裏付けと選ばれる理由が具体的に読み取れる。
課題と解決策は示されているが、導入スケジュールや中長期の検証方法の詳細は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
超長綿の3倍使用による高品質化や、ドラムレス機で複雑な編方を可能にした点など、同分野で高水準の高付加価値化が読み取れる。
海外市場獲得や国内高級靴下市場の拡大は示されているが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は薄い。
従来機との作業時間比較(5分・10分・20分・25分)はあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。
ドラムレス化(コンピュータ化)による編機の活用は示されるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
海外高級市場への進出は読み取れるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。
奈良県広陵町の事業者として天然繊維製品を作る点は読み取れるが、地域の雇用や経済成長への波及は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
高付加価値靴下の年間売上は3年目に450万円、5年目に1,000万円を目標とする。小ロット生産の年間売上は3年目に200万円、5年目に1,000万円を目標とする。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%