新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
株式会社永楽屋
成果新包あん機の生産速度は30個/分で、従来のやり方と比較して1.5倍
| 事業者名 | 株式会社永楽屋 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 従業員数 | 63人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1933年 |
昭和8年に京都で創業し、佃煮、惣菜、和菓子の製造販売を行ってきた。6店舗のほか、本店併設の喫茶コーナーとオンラインショップを運営している。コロナ禍以前は、インバウンドなどの観光客需要の増加により菓子市場が増収傾向にあった。当社の各店舗ではお客様の声を毎日3件ずつ集めており、最も多かったのは新商品の販売を求める声だった。
抱えていた課題
やったこと
包あん機を新設し、既存の2重包あんが限界だったところを4重包あんが可能になった。新機は素材と素材の境目をきれいにつなげられるため、見栄えの良い特徴あるビジュアルを確保できるようになった。新機は拡張パーツの取り付けにより、饅頭のようなものだけでなくクッキーのような平面の菓子も製造できる。新包あん機の速度は30個/分で、従来のやり方と比べて1.5倍の生産速度を実現した。並行して販売および生産管理のDX化に取り組み、ITを活用して販売動向、廃棄ロス、生産効率を管理し、販売と製造の情報共有を行った。新商品「茶々の実」の開発では、試作を重ね、社外のパティシエとも共同で製法を検討した。
| 加工機 | 新包あん機 |
|---|---|
| ソフト | 販売・生産管理のDXシステム |
新しい製品・サービス:京菓子「茶々の実」(宇治抹茶の3重包あん、白あんと抹茶ガナッシュ入り)
新包あん機の導入により、2重から4重の包あんや平面の菓子の製造が可能になり、見栄えの良い新商品を開発できるようになった。生産速度は従来比1.5倍の30個/分となった。DX化により廃棄ロスは大幅に減少し、現在は廃棄量がほぼゼロに近い水準で推移している。新商品「茶々の実」は主力商品の一つに育ち、若手職人の育成にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の和菓子製造の経験を生かし、SNS時代向け新商品開発に取り組むと書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。
お客様の声を毎日3件ずつ集め、新商品の販売要望が最多だった点や、若い層・外国人観光客の増加を市場動向として具体的に挙げている。
課題として新商品開発が少ないことを認識し、新包あん機で4重包あんや生産速度1.5倍(30個/分)を実現する計画が示されている。
生産速度1.5倍という数値は示されるが、付加価値額の増加や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性は一部に限られる。
従業員数63人や社外パティシエとの共同試作は書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は乏しい。
見栄えの良いビジュアルを求める顧客ニーズを具体的に示し、4色餡や平面菓子など製品の特徴と選ばれる理由を整理している。
試作を重ね令和3年に新商品「茶々の実」を開発・販売した経緯と、今後も配合調整を行う方針が示され、課題解決の流れが読み取れる。
公開されている事例からは読み取れません。
4重包あんや平面菓子の製造という特徴が示されるが、和菓子分野全体の普及度との比較は書かれていない。
伝統の和菓子を京都から発信する意義がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数値は示されていない。
生産速度1.5倍や廃棄ロスがほぼゼロに近い推移など効果は示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
ITを活用した販売動向・廃棄ロス管理やDX化への取組が示され、現場連携のデジタル活用はうかがえるが、地域やサプライチェーン全体への貢献は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
京都の伝統を生かした京菓子の製造という地域特性への言及はあるが、雇用創出や地域経済成長への効果は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後もお客様の声を聴きながら食感や素材の配合を調整し、京都の伝統と職人のこだわりに加え、SNSで共有したくなるビジュアルを兼ね備えた京菓子を提供していく。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
第2工場の空きスペースを活用するため、全自動洗濯脱水機と回転式乾燥機、熱源となるボイラーを導入し第2工場内に設置した。
効果:納品日数 100%→70%