ものづくり補助金平成29年度製造業岡山県

新設備導入による生産性向上と工場ネットワーク化、短納期生産体制の確立。

株式会社モスト

成果メモリー容量 1倍→3倍

この事例のポイント

  • 製造から30年を経た旧型のタレットパンチプレスを使い続けており、加工の品質と効率に課題があった。
  • 金属板を抜くタレットパンチプレスとして、アマダのCNCタレパン「EMK-3612 MII」を導入した。
  • メモリー容量 1倍→3倍。最新鋭のタレットパンチプレスに更新したことで、カス上がりやニブリングの痕跡がなくなり、加工品質が大幅に高まった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社モスト
所在地岡山県 岡山市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数20人
資本金1,000万円
設立1996年

事業の背景

モストは岡山県内向けを中心にオーダーメードの建築金物を製造し、一部は施工まで手がける。仕事の9割が岡山県内向けである。建築金物は建物の新設があると一気に仕事が増え、ない時は全く仕事がないため、需要が見込める商業施設などの看板サインの仕事を強化中である。得意とするのは超短納期やステンレス製の金物。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力製造から30年を経た旧型のタレットパンチプレスを使い続けており、加工の品質と効率に課題があった。
  • 品質・精度金型で抜いた抜きカスが材料の上に乗って傷を付けるカス上がりや、ニブリングによる痕跡が問題になっていた。
  • 人手・技能加工用の数値制御データを紙テープで入力する旧方式のため、一度に入力できるデータ量が少なく、加工データを半分に分けて入力する必要があった。

やったこと

金属板を抜くタレットパンチプレスとして、アマダのCNCタレパン「EMK-3612 MII」を導入した。金型上部からエアを吹き出して抜きカスを下に落とす仕組みにより、カス上がりをなくした。ニブリングはより細かいピッチで穴を開けて送れるため、痕が生じなくなった。加工データは紙テープ入力からネットワーク接続したパソコンでCADデータを直接送信する方式に変更し、機械のメモリー容量は従来機の3倍になった。V溝の加工が可能になったため、板をより精度よく直角に折り曲げられるようになった。

  • 加工機アマダ CNCタレットパンチプレス EMK-3612 MII

事業の効果

  • メモリー容量 1倍→3倍

最新鋭のタレットパンチプレスに更新したことで、カス上がりやニブリングの痕跡がなくなり、加工品質が大幅に高まった。CADデータの直接送信によりデータ入力の手間が減り、データ量の制約もなくなった。V溝加工により板の直角曲げの精度も上がり、加工スピードや作業範囲も改善した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性建築金物で超短納期やステンレス製品に特色があり、建物の新設に左右される受注変動を看板サインで補う戦略も示されている。
  • 4
    イノベーションへの貢献CADデータをネットワークで直接送信する方式に変え、機械メモリーを3倍にして工場内の加工データ連携を進めている。
  • 4
    地域経済への波及岡山県内の建築金物と施工を地元で担い、地域の仕事を支えている点で、地域特性を活かした事業として読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標記事に付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性を判断する材料が薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    父の工場で溶接を手伝い、オーダーメード・ステンレス・超短納期で生き残ってきた歩みがあり、タレパン更新はその延長として位置付けられる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    建築金物で超短納期やステンレス製品に特色があり、建物の新設に左右される受注変動を看板サインで補う戦略も示されている。

  • 課題の認識と解決3

    旧型機のカス上がりやニブリング痕、紙テープ入力による半分ずつの入力など課題を具体的に認識し、新型機で解決している。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    記事に付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性を判断する材料が薄い。

  • 事業を進める体制3

    社長は中学生から工場で作業し、板金設備を3回の補助金導入で整備してきた経験があり、遂行体制の基盤はある。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    得意の超短納期やステンレス製品、施工まで手がける点が選ばれる理由として整理され、岡山県内の顧客ニーズに応えている。

  • 事業化までの道筋2

    導入機の具体的な機種や効果は書かれているが、導入スケジュールや中長期の検証方法についての記述は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    タレパンは普及した加工方式だが、ステンレスや超短納期の高水準な加工で差別化しており、高付加価値化の方向は読み取れる。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    地元岡山県内向けに建築金物や施工を担い、地域で役立つ会社を目指す点から地域の雇用や需要への貢献が読み取れる。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加、生産性向上の数値が示されておらず、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献4

    CADデータをネットワークで直接送信する方式に変え、機械メモリーを3倍にして工場内の加工データ連携を進めている。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    岡山県内の建築金物と施工を地元で担い、地域の仕事を支えている点で、地域特性を活かした事業として読み取れる。

事業者の声

加エスピードは速く、作業範囲も大きい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。