ものづくり補助金平成29年度製造業高知県

高知県産薬味「滋味香膳」の高速自動ラベリング計量システム導入による生産プロセスの改善

株式会社フードプラン

成果20パックあたり作業時間 9.5分→1分

この事例のポイント

  • 材料を秤で計量して容器に詰め、ラベルを貼る工程をすべて手作業で行っているため、効率が悪く増産が難しい。
  • 高速自動ラベリング計量システム一式を新たに導入した。
  • 20パックあたり作業時間 9.5分→1分。20パックあたりの作業時間が約9分30秒から約1分へと大幅に短縮され、増産体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社フードプラン
所在地高知県 吾川郡仁淀川町
業種食料品製造業
技術分野機械制御,機械制御
従業員数79人
資本金4,168万円
設立2002年

事業の背景

吾川郡仁淀川町でカット野菜の製造を行う食品加工会社で、県内トップクラスの規模で主に高知県内の野菜を加工している。使用する野菜は主に県内農家からできるかぎり仕入れている。2017年にパッケージデザインを一新し「滋味香膳」(商標登録済)のブランドを立ち上げ、大規模店舗80店での取り扱いが決まるなど、主力商品へ成長している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力材料を秤で計量して容器に詰め、ラベルを貼る工程をすべて手作業で行っているため、効率が悪く増産が難しい。
  • 品質・精度内容量やラベル位置にばらつきが生じ、商品の均一化が図れていない。
  • 人手・技能パッキング工程を自動化して省力化と生産速度の向上を図る必要がある。

やったこと

高速自動ラベリング計量システム一式を新たに導入した。あらかじめ設定された重量のカットねぎが自動的に充填され、表面と裏面にラベルシールが同時に貼付されてベルトコンベアに流れる。カット野菜のベース部分である千切りキャベツ等もパッキングを機械化した。導入により20パックあたりの作業時間は約9分30秒から約1分に短縮された。

加工機高速自動ラベリング計量システム一式

新しい製品・サービス:高知県産薬味「滋味香膳」の高速自動ラベリング計量システム

事業の効果

  • 20パックあたり作業時間 9.5分→1分

20パックあたりの作業時間が約9分30秒から約1分へと大幅に短縮され、増産体制が整った。作業ストレスが軽減され工員は大きく喜んでおり、さらなる品質向上に意欲を高めている。機械化により材料に人の手が触れる時間が短くなり、熱による鮮度劣化も抑えられる。製造効率の向上は価格競争力の強化にもつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    2017年にパッケージを一新し「滋味香膳」ブランドを立ち上げ、大規模店舗80店で取り扱いが決まったとあり、継続的な販路拡大の流れは読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    他社と比べ約1.4mm薄くカットする差別化や次亜塩素酸ナトリウムを使わない殺菌工程が具体的に書かれ、強みが明確である。

  • 課題の認識と解決4

    手作業パッキングで20パックあたり約9分30秒かかり増産が難しいという課題を示し、自動化で約1分に短縮する計画が具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    20パックあたり作業時間が約9分30秒から約1分へ短縮されたと数字で示されており、効率改善の目標と結果が明確である。付加価値額や賃上げ目標の記載は見当たらない。

  • 事業を進める体制2

    工員による作業やラベリング計量システムの導入は書かれるが、人材や事務処理体制を確保する記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    地産外商、仁淀川の水による洗浄、食はファッションのコンセプトなど製品の価値と選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は関西の高級スーパーへ販路を広げるという方針はあるが、導入スケジュールや課題解決の方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    次亜塩素酸ナトリウムを使わない殺菌や仁淀川の水による洗浄など高付加価値を訴求しているが、市場内での価格水準や普及度の数字は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    中山間地域の重要な雇用の場、県内農家の安定収入、県産野菜の地産外商など地域経済への波及が書かれている。

  • 費用対効果2

    作業時間短縮は数字で示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の記載はない。

  • イノベーションへの貢献2

    ラベリング計量システムの導入は書かれるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述は乏しい。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    中山間地域の雇用、県内農家からの仕入れ、県産野菜の地産外商を通じた地域農業活性化が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

増産体制が整ったことで関西の定期便を活かし、関西の高級スーパー等へ販路を広げ、県産野菜の地産外商をさらに進める予定。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。