回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社三川
成果芯出し時間 360分→30分
| 事業者名 | 株式会社三川 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 みやき町 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 43人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1950年 |
当社は段ボールの製函・加工を行う機械を開発・製造・販売しており、平盤ダイカッター方式の機械を主力としている。販売先は国内にとどまらず、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアにも広がっている。段ボール製造機のメーカーは国内に数社しかなく、多品種・小ロットに強いことが当社の特徴である。段ボール業界の生産量は毎年1〜2%のペースで増加傾向にあり、より早く大量にボックスを生産できる設備が求められている。
抱えていた課題
やったこと
検討の結果、従来の機械より段ボールシートが流れるラインのサイズを拡大できる新たな平盤打ち抜き機が必要と判断した。その課題解決のため、横中ぐりフライス盤を新たに導入した。これまで7トンまでだった被加工物が12トンまで内製化できるようになった。自動芯出し機能により、芯出しにかかる時間が360分から30分へと大幅に短縮された。余裕のある重切削が可能になり、スピードは30%アップした。
| 加工機 | 横中ぐりフライス盤 |
|---|
横中ぐりフライス盤の導入により社内一貫生産体制が構築でき、7トンを超える大型部品を高精度・短納期・低コストで生産できるようになり、他社との競争力が高まった。これまで外注していた外周加工などを内製化でき、経費の削減とリードタイム短縮にもつながった。芯出し工程の時間が大幅に短縮され、全体の加工時間短縮と生産性向上を実現した。作業効率向上と経営改善により賃上げも実現し、給与総額ベースで1.25%アップ、従業員32名中31名の給与がアップした。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
一貫生産体制と長年の鋳鉄加工で培ったノウハウを活かし、横中ぐりフライス盤を導入したと書かれており、過去の取組との連続性がうかがえる。
多品種・小ロットに強く、営業から製造まで一貫体制を持つ点が強みとして示され、7トンから12トンへの内製化で競争力向上を図っている。
7トン制限や10トン超の外注依存、芯出し作業の手間という課題が具体的に示され、横中ぐりフライス盤の導入で解決を図っている。
芯出し時間を360分から30分へ、スピードを30%アップさせたと実績数値があるが、事前に設定された目標値は書かれていない。
従業員43人の体制や営業から製造まで一貫した組織は示されているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は書かれていない。
段ボール製函・加工機械を販売し、既存ユーザーを優先して3,000社へ営業する予定と、顧客ターゲットと提案の順序が明確に示されている。
新ラインの稼働後に課題を抽出・検証して改善を図る方針や、ボックスメーカーへの営業計画が示されているが、スケジュールは具体化されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
段ボール製造機は国内に数社しかないとされ、小中ロットに強い特徴を持つが、同分野の中での高付加価値化の水準は具体的に示されていない。
業界生産量が毎年1〜2%増加し、海外展開も行っていることや、賃上げ実現による従業員への還元が示されている。
芯出し時間の大幅短縮や外周加工の内製化による経費削減が示されているが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。
新設備の導入は書かれているが、デジタル技術の活用やサプライチェーン全体のイノベーションに関する記述はうかがえない。
段ボール業界の生産量増加に対応する設備開発が述べられているが、日本経済の構造転換に資する成長分野への進出は書かれていない。
佐賀県みやき町に所在することは記載されているが、地域特性を活かして地域の雇用や経済成長を牽引する記述は見当たらない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
ボックスメーカー3,000社への営業を行う予定である。まず既存の自社製品ユーザーに優先的に提案し、その後は他社メーカー導入先の入れ替え時期や稼働状況をヒアリングしながらアプローチする。新ラインを稼働させて新たな課題を抽出・検証し、設備投資と生産体制の改善を続けて品質や納期に応えていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
平成27年1月に新型タレットパンチプレス(タレパン)を1台導入した。
効果:加工可能サイズ(長辺) 1,829mm→2,438mm