ティーバッグ充填包装機導入による桑製品加工の新たな展開
桑の外注加工部分を自社で行うため、ティーバッグ充填包装機を導入した。
有限会社渕野陶磁器原料
| 事業者名 | 有限会社渕野陶磁器原料 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 嬉野市 |
| 業種 | 窯業・土石製品製造業 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 900万円 |
| 設立 | 1996年 |
創業130年以上、主に食器を作るための粘土を製造している。焼き物産地の不況の影響で、原料である陶土の生産量は最盛期の6分の1程度に落ち込んでいる。業界全体の浮揚は望めず、同業者の淘汰がさらに進むと予測される。
抱えていた課題
やったこと
試料が変形しない程度の荷重を加えながら、試料の温度を一定のプログラムで変化させたときの寸法変化を測定する熱膨張計を新たに導入した。測定結果から得られる熱膨張率で、陶土の性能や釉薬との適合性を判断し、成分やその割合、異常膨張の有無を確認できるようにした。出荷時の品質表示のため、出荷前に熱膨張計で検査する期間を確保し、従来より約2週間早く作業を進めて在庫をストックする体制に変更した。
新規の熱膨張計の導入により、陶土の品質を検査し、書類に熱膨張率を表示して出荷できるようになった。出荷前の検査期間を確保するため生産工程を見直し、約2週間早く作業を進めて在庫をストックする体制が整った。これにより「品質の見せる化」を実施する社内体制が整った。有田焼・波佐見焼でのシェアアップに加え、他産地や食器以外の新分野への販路拡大の目処が立った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
最盛期の6分の1程度の生産量と、以前から熱膨張計を保有していた経緯が書かれ、事業の延長線上の取組と読み取れる。
同業他社が熱膨張率を提示していないこと、差別化で顧客の信頼を得る狙いが書かれている。強みの数値的根拠は薄い。
熱膨張率の未表示や焼成条件変更によるヒビ・割れを課題と認識し、出荷時表示と約2週間前倒しの生産体制で対応したと具体的に書かれている。
目標値や数値目標は記載がなく、出荷時表示を順次進めるとの方向性のみうかがえる。
今後の課題として全商品の品質表示のための人員確保が挙げられており、体制面の課題認識は読み取れる。
顧客は窯元で、熱膨張率の提示による納入先トラブル削減や新商品開発の時間短縮が期待と書かれている。
全商品への出荷時表示を人員確保を進めつつ段階的に実現し、粒度分布の表示も検討するとの計画が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
熱膨張率の提示は業界で行われていなかった点が書かれ、同分野で差別化を図る内容と読み取れる。
焼き物産地の不況や業界の縮小に触れており、地域産業の維持にうかがえる程度の記述がある。
投資額や付加価値額の数値は記載がなく、費用対効果はうかがえる程度である。
デジタル技術の活用は記載されていないが、データ連携の課題とサービス向上が触れられている程度である。
公開情報では判断できません。
有田焼・波佐見焼の地域産業に根ざし、他産地や食器以外の新分野への販路拡大の目処が立ったと書かれている。
現在、商品への品質表示を順次進めており、人員確保などを行って全商品に出荷時表示を行う体制を少しずつ実現していく。今後は粒度分布など熱膨張計と異なる測定器から得られるデータも表示することを検討する。出荷時表示により納入先のトラブル削減が期待でき、納入先の新商品開発の時間短縮にも寄与できると考えている。
桑の外注加工部分を自社で行うため、ティーバッグ充填包装機を導入した。
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%