ものづくり補助金平成29年度製造業沖縄県

黒糖シロップ小袋の量産化と包装工程改善による製造コストの見直し

シュガーソルト垣乃花株式会社

成果不良品の割合 30%→0%

この事例のポイント

  • 従来の包装機械は中古で導入した古い機械で老朽化が激しく、スピードが遅く生産効率が悪かった。
  • 液体製袋充填包装機を導入した。
  • 不良品の割合 30%→0%。新型機械の導入により不良品がゼロになり、生産量も1分間20個から27個に増加した。

事業者のプロフィール

事業者名シュガーソルト垣乃花株式会社
所在地沖縄県 沖縄県うるま市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,製造環境
従業員数13人
資本金4,200万円
設立2008年

事業の背景

沖縄県産100%にこだわった黒糖製品を製造・販売する株式会社黒糖本舗垣乃花の母体として当社が設立され、黒糖シロップを調味料として製造・販売している。水飴などの添加物を使わない黒糖シロップは需要が見込める有望な商品である。しかし従来の包装は中古で導入した古い機械に頼っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の包装機械は中古で導入した古い機械で老朽化が激しく、スピードが遅く生産効率が悪かった。
  • 品質・精度旧来の機械では液漏れを起こすことが頻繁で、そのたびに作業をやり直す必要があり、不良品の割合が30%にも達していた。
  • 生産能力賞味期限を印字できず、生産量を増やせなかったため引き合いがあっても断るケースがあった。
  • コスト・採算生産効率が悪くコストがかかり、利益もほとんど出せない状態だった。

やったこと

液体製袋充填包装機を導入した。機械導入時には現行刃の形状の問題から袋からシロップの液漏れが発生したが、刃形状を変更して問題を解決した。操作は基本的に従来と同じなので稼働はスムーズに行えた。新しい機械では8gから1kgまで充填でき、従来の11g入りのみから大幅に対応範囲が広がった。タテ型の包装で賞味期限の印刷も可能になり、商品名や店舗名を入れることもできるようになった。

加工機液体製袋充填包装機

新しい製品・サービス:黒糖シロップ小袋(タテ型包装、賞味期限印字付き)

事業の効果

  • 不良品の割合 30%→0%
  • 生産量 20個/分→27個/分

新型機械の導入により不良品がゼロになり、生産量も1分間20個から27個に増加した。液漏れ等の監視がほとんど必要なくなったため、人員を他の仕事に回せるようになり、他商品の生産量も上がっている。充填量の幅が広がり、顧客の要望に応じた個包装やOEMによる他社商品の製造請負も可能になった。生産量に自信が持てるようになったことで、売上げや利益の増加が見込まれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    沖縄県産黒糖100%のシロップ開発と「黒糖に特化した企業経営」というモットーが読み取れ、事業との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    沖縄県産黒糖の評価や水飴不使用の需要見込みは書かれているが、競合比較や市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    旧機械で不良品率30%、1分20個から27個への生産量増、1kg対応など、課題と解決の具体的数値が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    不良品率30%からゼロ、生産量1分20個→27個と目標に対する成果が数字で示されている。賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員13人の記載はあるが、補助事業を遂行する担当体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客の要望に応じた個包装、8gから1kgまでの充填、賞味期限印字など、選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    小袋商品の拡充やコンビニ・大手スーパー・カフェへの展開など今後の方針はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    黒糖シロップは添加物を使わない商品と説明されるが、ジャンルの普及度や認知度の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    沖縄県産黒糖の地域資源としての価値がうかがえるが、雇用創出や波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果4

    投資後に不良品ゼロ、生産量約35%増、人員を他業務へ回せる点が示され、費用対効果の根拠がある。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県うるま市の地域資源である黒糖を原料にしており、地域の特性を活かした事業であることは読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生姜黒糖などの小袋商品のバリエーションを増やし、営業面ではコンビニ、大手スーパー、カフェなどへの展開を強化したい。

事業者の声

私には黒糖しかできません、黒糖しかやりません

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。