ものづくり補助金平成30年度製造業石川県

能美市産無農薬ユズの香りを活用した化粧品事業

株式会社ルバンシュ

成果ユズ精油の回収率 0.16%→0.2%

この事例のポイント

  • ユズ果皮30kgから得られる精油はわずか50mlで、社内でのユズ精油の回収率は0.16%しかなかった。
  • 能美市産の無農薬ユズの香りを活用し、食用成分100%のハンドソープを開発・製造するため、アロマ減圧水蒸気蒸留装置を導入した。
  • ユズ精油の回収率 0.16%→0.2%。ユズの香り成分を配合したハンドソープは2020年4月から発売され、取扱店は30店舗以上から希望があった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ルバンシュ
所在地石川県 能美市
業種化学工業
従業員数13人
資本金1,000万円
設立1990年

事業の背景

当社は1990年の会社設立後、食べられるほど安心な自然派化粧品づくりをコンセプトにしてきた。設立当時は食用成分の原料が数えるほどしかなく、食用成分のみでの化粧品製造は困難を極めた。そのため他社製品のOEM製造にも取り組み、経営を維持しながらコンセプトの実現を目指した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ユズ果皮30kgから得られる精油はわずか50mlで、社内でのユズ精油の回収率は0.16%しかなかった。

やったこと

能美市産の無農薬ユズの香りを活用し、食用成分100%のハンドソープを開発・製造するため、アロマ減圧水蒸気蒸留装置を導入した。ユズの収穫は11月以降のため、柑橘系のレモン1.5kgを同装置で蒸留抽出したところ、レモン精油3g採取で回収率は0.20%となり、社内の従来回収率0.16%を上回った。実際の生産では7.0kg以上で行うため、少量仕込みよりさらに回収率は上がる見込みである。得られたユズの果皮水と精油を配合し、容器デザインは地元の女性九谷焼作家4名に依頼して4種類で販売する計画とした。

加工機アロマ減圧水蒸気蒸留装置

新しい製品・サービス:能美市産無農薬ユズの香りを配合した食用成分100%のハンドソープ

事業の効果

  • ユズ精油の回収率 0.16%→0.2%

ユズの香り成分を配合したハンドソープは2020年4月から発売され、取扱店は30店舗以上から希望があった。地元メディアや共同通信社を通じた全国の地方紙にも取り上げられ、商品の認知度が向上した。能美市産ユズの収穫量が限られるため製造数は年間3,000本に限定したが、発売から5か月で3,000本を完売し順調な滑り出しとなった。地域完結型の新しいビジネスモデルとして期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の食用成分へのこだわりから自然派化粧品開発に取り組んできた経緯が読み取れ、ハンドソープ開発もその延長にある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    能美市産ユズや地域の商店街を活用する方向性はうかがえるが、競争優位性を示す市場や競合の記述は読み取れない。

  • 課題の認識と解決3

    ユズ精油の回収率0.16%という課題を認識し、蒸留装置で0.20%に改善した点は具体的だが、高付加価値化の計画数値は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    年間3,000本限定の製造数は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性は判断できない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    食用成分100%の香り、能美市内限定販売、九谷焼作家デザインなど価値と選ばれる理由が整理され、初年度3,000本完売の実績も示されている。

  • 事業化までの道筋3

    ユズ収穫は11月以降であることやレモンでの試験を踏まえた段階的な試作が示されているが、スケジュールや課題解決の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    無農薬ユズの香りを使った食用成分100%のハンドソープという点で差別化はうかがえるが、市場での普及度や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    地域完結型の新しいビジネスモデルで地元作家や商店街と連携する点は地域経済への波及がうかがえるが、雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は書かれておらず、読み取れるのは販売実績のみである。

  • イノベーションへの貢献3

    地域の作家や商店街を巻き込む新しいビジネスモデルとして示されているが、デジタル技術の活用は記載がなく、サプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    能美市産ユズを活かし、地元作家や商工会と連携して地域完結型で販売する点が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

地域完結型の新しいビジネスモデルになると思っています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。